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【ロンドン市場】ドル買い一服 次の反応待ち
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2日のロンドン為替市場は手掛かり材料に乏しく、方向感もない中、やや、ドル売り優勢といった動き。
先週末の米GDPの予想以上の下方改定でドル買い意欲も一服した感もあり、利益確定の動きも見られたようだ。
ドル円は一時97.00近辺に下落したが、東京時間の安値96.90水準はサポートされている。
このところ米経済指標であれ、警戒感が強まるとドル買いという図式になっているが、月も変わり、その動きが続くかどうかが焦点。
ロンドン時間に発表になったAIGの決算と政府支援、また、この後の米経済指標などを受けてのドルの反応を確かめたいといった雰囲気も見られた。
◆ポンド売り強まる HSBC決算嫌気 ポンドの売りが強まっていた。
きょうHSBCが決算を発表し、同時に125億ポンド増資なども発表していたが、HSBCの株価がロンドン株式市場で大きく下落したことで、ポンドは売りが強まった。
ポンド円はドル円が軟調だったこともあって、一時136.50水準まで下落した。
◆AIG、年間で9.7兆円の赤字 四半期では6兆円 AIGは10-12月期の決算を発表。
616.6億ドル(約6兆円)の純損失を計上、また2008年通期では992.9億ドル(約9.7兆円)の純損失を計上、米史上最高の赤字決算となっている。
これとほぼ同時に政府が支援策を発表、300億ドル相当の追加支援実施。
また、優先株400億ドルを普通株と同等の株への転換で合意とも発表している。
市場が不安定ならば、更に支援する用意があるとも述べていた。
ただ、為替市場の反応は限定的で、NY市場の反応を待ちたいといったところのようだ。
◆ユーロドル、1.25台後半で上下動 ユーロドルは1.25台後半で小さく上下する動きが続いた。
きょうはユーロ圏の消費者物価速報値が発表になっており、予想(前年比1.0%)を上回る1.2%となったものの、それ自体への反応は限定的。
今週、ECB理事会が実施され、同時にECBのスタッフ見通しが発表される。
そこで、インフレ見通しは引き下げられるのではとの見方も多い。
きょうの結果は予想を上回る内容となったものの、ECBスタッフによるインフレ見通しの引き下げ期待を削ぐまでのインパクトは無かったようだ。

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