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【NY市場】序盤円買いも、ポジション調整強まり戻す
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27日のNY市場は、序盤に円買いが強まった。
米第4四半期GDP改定値が大きく下方修正されたことで米株先物が大幅安になるなどリスク回避色が台頭した。
ドル円は97円台半ばから96円台後半へ、ユーロ円は123円台前半から122円台前半へ、ポンド円は138円近辺から136円台後半へと売り込まれた。
NY株式序盤に、米シティ株が一時30%超安となるなど急落し、株価指数を押し下げたことも円買い圧力となった。
しかし、シカゴ購買部協会景気指数が予想外の改善、ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が小幅ながら上方修正されたことで市場のムードが好転、NY株式を下げ渋らせた。
円相場の動きは反転してドル円、クロス円のショートカバーを誘った。
ドル円は一時98円台前半へ、ユーロ円は124円台後半へ、ポンド円は140円台半ばへと反発した。
その後は各地区連銀総裁発言などへの反応も鈍かった。
NY株式は前日終値水準から引け際に再び下げていったが、為替相場は序盤と比べやや円安水準での揉み合いとなって引けた。
ユーロドルは1.26台前半から1.27台前半での振幅の激しい相場だった。
クロス円や対ポンド相場の動きに影響された。
円高から円安方向へ、ポンド安がポンド高方向へと振れたことでユーロドルは上下動をみせたが、終盤は1.27近辺での底堅い取引だった。
ポンドドルは対ユーロでの買いが勝ったことで1.41台前半から1.43台乗せへと買いが先行する展開だった。
◆米経済指標、強弱交錯する この日発表された米経済指標は強弱が交錯する結果だった。
26日22:30発表の米第4四半期GDP改定値は前期比年率が-3.8%から-6.2%へと大幅な下方修正だった。
個人消費の落ち込みが予想外の悪化へとつながった。
一方、26日23:45発表の2月シカゴ購買部協会景気指数は34.2と、事前予想33.0および1月の33.3を上回った。
また、その10分後に発表された2月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値も56.3と、予想56.0および1月56.2を小幅ながら上回る結果だった。
円相場が比較的素直な反応をみせて、円高から円安へと方向転換した。
◆ユーロポンド軟調、週のレンジ半ばに落ち着く動き ユーロポンドは振幅を伴いながら軟調に推移、0.88台半ばへと下落した。
今週のユーロポンド相場は前半に0.8730レベルの安値を付けた後は、週央にかけて買戻しが強まり0.8980レベルまで押し上げられた。
しかし、0.90レベルは重くダブルトップを確認して0.88台へと反落した形。
現在の水準はちょうど今週のレンジ半ばとなっている。
東欧やロシアの景気後退がユーロ圏経済に与える影響が懸念されている一方で、英金融不安も根強く、両通貨の悪材料が均衡したようだ。

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