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【NY市場】米予算教書を好感、円安進行
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26日のNY市場は、米予算教書が好感されて円安の動きが強まった。
NY序盤には一連の米経済指標が発表された。
米耐久財受注、新規失業保険申請件数、新築住宅販売件数はいずれも予想を下回る結果で米景気回復が遠いことを示した。
しかし、リスク回避的な反応はほとんどみられず、米株価指数先物はプラス圏推移、円相場の反応は少なかった。
ドル円は97円台後半で推移、ユーロ円は125円近辺で推移と底堅かった。
NY株式市場が本格稼動すると各株価指数が1%超上昇と堅調に取引が開始した。
さらに、オバマ大統領が予算教書を発表。
前政権から引き継いだ巨額の財政赤字を削減することを強調した。
株式市場はこれを好感して上げ幅を拡大、円安が進行した。
ドル円は一時98.70レベル、ユーロ円は126円台乗せ、ポンド円は141円台後半へと高値を更新した。
原油が大幅高、金が下落とリスク回避色が薄れる反応だった。
しかし、NY市場後半に入ると材料難から株価が反落し、ダウ平均がマイナス1%超へ転落。
円安の動きも一服、ポジション調整が進んだ。
ドル円は98円台前半、ユーロ円125円台半ば、ポンド円140円台後半へと反落した。
ユーロドルは序盤に1.28台に乗せる場面があったほかは、1.27台での上下動が続いた。
ポンドドルは1.43台後半から1.43近辺へと緩やかに下降した。
後半は株安をうけてドル買い圧力がやや強まる形で引けた。
◆米大統領、予算教書を発表 オバマ米大統領は26日、予算教書を発表した。
内容の要旨は、09年度米財政赤字、過去最大の1.75兆ドルの見込み、10年度予算3.55兆ドル、1.17兆ドル財政赤字、大規模な財政赤字、財政規律の回復へ厳しい選択も、早期に景気後退からの脱却を目指すべき、米経済の強さの回復、国家安全保障にとって重要、医療制度の根本的な改革が必要、長期的にはコスト削減へ、など。
市場はブッシュ前政権から引き継いだ巨額財政赤字を削減する強いメッセージとして好感、株価上昇の反応を示した。
◆ユーロポンド下げ渋る、トリシェ発言も その他の通貨ペアではユーロポンドが切り返した。
ロンドン市場では英資産保全プログラムの発表でポンド買いが先行、ユーロポンドは0.89台後半から0.88台後半へと下落していた。
しかし、NY市場では0.89台乗せへと反発した。
トリシェECB総裁がアイルランド債のデフォルト観測を一蹴したことがユーロの買戻しを誘っていた。
ただ、ロンドン序盤の水準までは戻し切れず、基調はポンド高を維持していた。
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