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【東京市場】円売りの動き強まる 実需買い観測も
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24日の東京為替市場は円売りの動きが強まった。
特に円売りを誘発する目ぼしい材料も見当たらなかったが、仲値を過ぎた辺からショート勢の買い戻しが活発に入っていた。
また、ドル円、クロス円にアジア系中銀や年金などの大口の実需買いも観測されている。
特にポンド円には中東筋の買いも観測されていた。
東京株式市場で日経平均が一時、終値ベースでのバブル後最安値を更新したこともあり、日本経済に対する不透明感も改めて強まっていた。
米系の大手投資銀行からの買い推奨も出ていたとの指摘も。
◆ドル円は3ヵ月ぶりの95円台 W底完成 ドル円は3ヵ月ぶりに95円に乗せている。
円売りの動きが活発で、クロス円で円安の動きが進む中、ドル円も買いが優勢、95円手前での売り圧力も強かったが突破し、ストップを巻き込んで上昇した。
これにより1月6日高値94.60水準の上に完全に出た格好。
チャートの形状はW底を完成、テクニカル的には買いトレンドを強めている。
実需売り圧力も強くなりそうな状況ではあるが、94.60水準をしっかり維持できれば、次の上値目標は昨年8-12月の下降波のフィボナッチ38.2%戻しの96.10水準となる。
◆ユーロ買い戻しも、勢いは今ひとつ ECB内に意見相違も ユーロ円の買いが強まったことで、ユーロは対ドルでも買い戻され、ユーロドルは1.26台から1.27台に下げ渋っている。
ただ、対ポンドでは軟調な動きも見せており、勢いは今ひとつ。
一部報道でECB内のハト派とタカ派が鮮明化してきており、ハト派(利下げ積極派)が勢力を強めてきているのではないかとのコラムが掲載されている。
欧州の景況感も悪化、金融不安も強まる中、他国と比較して行動の遅れを指摘。
量的緩和、ゼロ付近の超低金利政策など、もっと積極的な行動を取るべきとの主張も一部には出始めているようだ。

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