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【ロンドン市場】振幅、ポンドの値動き目立つ
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週末のロンドン市場は全体として方向性に欠けた。
ロンドン勢の参加直後はドル円が93円台半ば、ユーロ円が118円割れを記録するなど円高に振れた。
ただ、その後はジリジリと円高の修正が進み、ドル円は94円台前半、ユーロ円は118円台後半まで反発した。
景気不安で欧州の株式市場は軒並み大幅安となったが、株安に連動したリスク回避的な円高の動きは限られた。
個別ではポンドの値動きが目立った程度。
早朝はポンド安傾向で推移したが、1月の小売売上高が予想外のプラス成長を記録したことで買い戻しが進行。
ポンドドルは1.41台半ばから1.43台半ば、ポンド円は132円台後半から135円台前半まで切り返した。
ポンド買いの主体としてカナダ系銀行が指摘されていた。
◆ドイツ、非製造業の景況感悪化が深刻 きょう発表されたドイツの景況感は予想以上に悪化した。
特に経済全体に占める比率の高い非製造業の落ち込みが深刻だった。
非製造業のPMIは41.6と、市場予想の45.0を大幅に下回った。
景気悪化の裾野が製造業から非製造業へと拡大しているようだ。
ドイツに続いて発表されたユーロ圏の景況感も非製造業を中心に市場予想を上回る悪化を記録している。
ただ、指標悪化に関するユーロ相場の反応は限定的となり、ポジション調整色が強かった。
◆ECB、ユーロ離脱説を一蹴 きょうはトリシェ総裁、シュタルク専務理事などECB関係者の発言が続いてた。
トリシェ総裁はアイルランドに関する質問でアイルランドはユーロ圏の弱い結び付きの国ではないと指摘。
また、シュタルク専務理事はユーロ圏分裂のリスクはないと指摘した。
今年に入って一部加盟国のユーロ離脱説が囁かれているが、金融当局者は離脱説の火消しに躍起となっているようだ。

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