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農業が現金を生まなければ、農地は死滅する(吉田鈴香の「世界の中のニッポン」)
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- 前回の記事で、「中山間農業地域には、これ以上行政コストをかけ続けることは不可能」と書いた。この地域への農水省による直接支払い制度は、行政の効率的運営方針に逆らい、矛盾している。中山間地域でまばらに住む住民がまとまって住み、農地は集団管理する方法はいかがか、と提案した。 読者の皆様から頂いたコメントには、反対のご意見もあった。その気持ちはよく分かる。日本人の心の原風景は、“山河”にあるのだ。その原風景から人を追い出し、藁葺きの家を朽ち果てるままにせよと提案していると、解釈されたのかもしれない。 しかし、すでに「限界集落」の言葉が示すように、日本の中山間農業地域の中でも、2007年8月の時点で消滅が予想されている集落が2643あるのだ。

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