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【NY市場】ドル堅調も株価の上下で神経質な展開
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11日のNY市場はドル円が90円台後半、ユーロドルが1.28台前半へとドル高推移した。
ただ、株式の上下動に神経質に振れる値動きで、後半には調整に90円台前半、1.29近辺へと押し戻された。
クロス円は方向性に欠ける神経質な展開だった。
ユーロ円は116円近辺から117円台前半、ポンド円は129円台半ばから130円台半ばでの上下動に終始した。
材料として注目されたのは前日に引き続きガイトナー米財務長官の上院での証言だった。
内容は昨日とほぼ同様だったが、住宅対策や不良債権買取についての詳細を数週間以内に発表すると述べるなど、市場の信頼回復に努めた。
また、後半には米民主党が上下院で米景気刺激法案が合意に達し、早ければ現地時間12日にも採決を行うと報じられた。
米株式は序盤、堅調に推移したもののダウ平均8000ドル水準は重かった。
マイナス圏に下落する場面もあったが、後半には景気刺激策合意報道を好感して再びプラス圏で推移した。
ただ、原油先物は35ドルまで下落、逆に金先物は950ドル手前まで上昇とリスク回避の動きが依然として根強かった。
10年債入札が実施された米国債市況も利回りは低下し、逃避資産としての動きがみられた。
朝方発表された12月の米貿易収支は399億ドル赤字とほぼ前回並みで材料視されなかった。
◆シュタルクECB専務理事、一段の利下げ余地あり シュタルクECB専務理事が、一段の利下げ余地がある、と発言したことでユーロ売りの反応がみられた。
特に、ユーロ売りポンド買いの反応が目立った。
発言をうけてユーロポンドは0.9000レベルから0.8940レベルへと値を下げた。
ユーロドルが1.29近辺から1.2860台へと下げる一方で、ポンドドルは1.43台半ばから1.4390近辺へと反発。
ロンドン市場では英中銀四半期レポートが発表された。
これに関連して、英中銀総裁は追加利下げを示唆していた。
ポンド売りユーロ買いが強まっていたが、今度はECBに追加利下げ観測が強まったことで方向感を失った。

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