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【ロンドン市場】米金融対策発表控え、売買交錯
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10日のロンドン市場、NY時間の米金融対策の発表を控え売買が交錯した。
「バッドバンク」設立構想は盛り込まれないとの一部報道もある中、株価が欧州、米株先物ともに下落、米国債利回りも下げる中、リスク回避的な動きも出て、前半は円買いの動きも見られた。
ただ、バッドバンク構想は含まれないが、不良債権を買い取る方策は何らか盛り込まれる見込みとも伝えられており、思惑が錯綜する中、後半は切り返す動きとなった。
方向感が定まらない中、売買が交錯したといった印象。
◆ユーロ、東京時間の下げ修正 ロシア政府は報道を否定 ロンドン時間に入って、ユーロが切り返す動きとなった。
東京時間にはロシアが民間債務の返済繰り延べ交渉を、欧州をはじめとする外国銀行に要請すると伝わったことでユーロは売りが強まっていた。
ただ、ロイター通信によると、ロシア大統領府の経済担当幹部がこの報道を否定していると伝えたこともあって、ユーロは東京時間の下落を修正する動きとなった。
ユーロドルは朝方の1.28台前半から一本調子で上昇、1.29台には欧州、アジア系ファンドのまとまった売りも観測されたが、一時、1.30台を回復する場面も見られた。
◆ユーロ円、長い下ヒゲをつけてリバウンド ユーロ円は東京時間に一時117円を割り込む場面も見られたが、ロンドン時間にかけてリバウンドした。
きょうのローソク足は長い下ヒゲをつけて、10日線と21日線から跳ね返した格好、強い動きが見受けられる。
10日線が117.00、21日線が117.10水準に来ており、短期ゴールデンクロスの示現も間近になってきた。
目先の大きなレジスタンスである120円を完全に突破できれば、短期的にはトレンド転換からのリバウンド相場も期待できそうだ。
◆ポンド、インフレ報告控え調整も ポンドは軟調な動き。
ポンド円は136円台から一時134円台に下落、対ユーロでも下落しており、ユーロポンドは東京時間の0.8640近辺から0.87台前半に上昇、東京時間の下げを取り戻す動きとなった。
英FT100を始め、米株先物も下落、全体的にリスク回避の動きも出ている中、このところ堅調だったポンド円の下落がポンドを圧迫している面も。
前回の英中銀金融政策委員会(MPC)の声明では、英利下げ打ち止め感も出ていたが、3月に0.5%程度の利下げがあるのではとの見方も強い。
明日は英中銀四半期インフレ報告が発表される予定で、ハト派な内容も警戒され、ポジション調整も出ていたのかもしれない。

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