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【NY市場】模様眺め、あすの金融安定化策発表や景気刺激策採決控え
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9日のNY市場は、ロンドン市場に流れを受けてクロス円中心に円安水準で取引された。
取引序盤にユーロ円は一時120円台へ上昇、ポンド円も137円台に乗せた。
ユーロドルは1.31台目前まで高値を伸ばす場面もあった。
ドル円はユーロドルの上昇につれて91円台前半に軟化する動きもあったが、91円台は維持される底堅い推移だった。
後半はユーロドルが1.30近辺へ、ユーロ円も119円割れへと押し戻されるなどロンドン市場でのドル安および円安の動きが調整された。
ドル円は91円台半ばでの動意に欠ける値動きに終始した。
米株式市場、ダウ平均は軟調に取引を開始、次第に値を戻して前日比プラス圏を回復したが上値は重く、再びマイナス圏で取引を終えた。
ただ、S&P500指数は小幅高で引け、全般的には方向感に欠けた。
市場ではあす発表されるガイトナー米財務長官の金融安定化策や、上院で予定されている景気刺激策の採決をにらんで積極的な取引を手控えるムードが広がっていた。
オバマ米大統領は再度、法案の早期通過の重要性を説いたが市場の反応はほとんど見られなかった。
◆財務省スポークスマン、あすの発表は包括的かつ長期的視野に立つ計画に 米財務省のスポークスマンは、あす予定されているガイトナー米財務長官の金融安定化策について、包括的かつ長期的視野に立った計画になるだろう、銀行救済策に対してはマイナーな調整が行われる見通し、などと述べた。
◆オバマ大統領、議会に景気刺激策の早期成立を訴える オバマ米大統領は議会で審議されている景気刺激法案について発言。
無期限な延期・停滞は危機を一段と深刻化させる、景気刺激法案は、適切な規模、適切な範囲、適切な優先順位によって雇用創出、景気回復をもたらす、独立性を保った超党派的組織による運営が景気刺激のための資金を無駄なく使わせるだろう、などと述べた。
為替市場では目立った反応はなかったが、米債券市場では今週の入札に加え、財政支出増により国債の需給が悪化するとの見方から利回りが上昇した。
◆ユーロポンドは0.87台で神経質に振れる ユーロポンドはロンドン市場での安値0.8680レベルからNY序盤には0.8780レベルへと上昇して、下落幅を消す場面があった。
しかし、上値も重く0.8720台まで反落し、その後は0.87台前半で取引された。
市場では11日発表の英中銀四半期インフレ報告をめぐり思惑が駆け巡っていた。

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