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自分の居場所を持っていますか(著者に聞く)
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- 物語は利休が切腹した日の朝から始まり、年月をさかのぼっていく形で進行していく。それによって、ある事実が少しずつ明かされていく。利休が大切に持ち続けたものとは、何だったのか。 直木賞を受賞した『利休にたずねよ』(PHP)は、利休が茶の湯で放った特異な美意識の源泉を、ミステリアスに描いた歴史小説。「侘び」「寂び」として形容される、その質素と静寂さを備えた美は、果たして言葉通りのものなのか。 作品を記した作家の山本兼一氏は、真っ黒い漆の水差し(茶の容器の1つ)を見て、侘びとは懸け離れた艶っぽさを感じた。そこに利休が築いた独自の居場所を感じ取り、物語の構想が生まれたという。作者はなぜ、一般にイメージされる茶の湯とは異なる世界を描こうとしたのか。
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