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【NY市場】米株失速でユーロ軟調
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4日のNY為替市場はユーロ軟調の動きが続いた。
今日発表になったISM非製造業景気指数が予想を上回ったことで株価が上昇、ロンドン時間にフィッチによるロシア格下げから下落していたユーロに買い戻しも見られた。
しかし、後半になると株価が失速、ダウ平均が100ドル超の下げになると、リスク回避から、再びユーロは軟調な動きとなった。
◆今回は利下げ見送りか このところのユーロ売りの背景には、中堅のユーロ参加国のソブリン債格下げからユーロへの信認が低下、場合によっては離脱する国も出てくるのではといった憶測まで出ている。
また予想以上のインフレの鈍化から、ECBが想定以上の利下げを実施してくるのではといった期待も高まっており、ユーロ売りを誘っている。
明日、ECB理事会が開催されるが、今回は据え置きという見方が強い。
トリシェECB総裁は前回の理事会後の会見で「3月が重要」と述べており、市場では追加利下げはあるであろうが、それは3月で、今回は無いのではとの見方が大勢のようだ。
一部では利下げ期待もあるようだが、ECBはあまりサプライズを好まないこともあり、今回は据え置きと見たい。
ただ、理事会後のトリシェ総裁の会見では追加利下げを匂わす可能性はありそうだが。
◆ドル円膠着感強まる ドル円は堅調な動きを示した。
ただ、90円に近づくと上値が重く、きょうは21日線が89.85近辺に来ているが、突破できない状況。
為替市場の注目は目下ユーロの動向に向いており、ドル円は89円台での方向感のない膠着した展開が続いている。
90円台では依然として日本の輸出企業など、売り圧力も強く、一方、88円台に入ると対ユーロでのドル買い戻しの余波から買いが入る状況。
しばらくは膠着した展開が続きそうな気配も。
◆来週の米国債入札、過去最高規模に 米財務省は来週実施される四半期定例入札(クオータリー・リファンディング)の細目について発表した。
3年債は320億ドル、10年債は210億ドル、30年債は140億ドルの規模。
新規調達は307億ドル、発行総額は670億ドルと過去最高規模となる。
また、2月から7年債入札を毎月実施すると発表された。
大量の国債発行は需給を崩すことにより長期金利の上昇につながる可能性があるが、ドルの反応は軽微なものに留まっている。

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