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【NY市場】米株堅調、振幅しながらも円安に
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3日のNY市場では、序盤からドル売りが先行した。
ユーロドルは1.28台後半から1.30台半ばまで上昇、ドル円も89円台前半から一時88円台半ばまで値を下げた。
特段のドル売り材料は無く前週にドル買いが強まったことに対する調整色が強かった。
米株式市場の取引が活発化してからは、株価動向をにらんだ展開が続いた。
序盤の神経質な揉み合いを経て上昇軌道に乗ると、ダウ平均が一時8000ドル台を回復する場面があった。
円売りが強まり、ユーロ円が116円台半ば、ポンド円が129円手前まで上昇した。
しかし、ダウ平均は8000ドル近辺からは伸び悩んで反落、ナスダック指数もマイナス圏に下落するなど株価の上昇が一服すると円売りも落ち着いた。
ユーロ円115円台後半、ポンド円128円近辺での揉み合いとなった。
ドル円も89円台前半に戻して膠着相場となった。
ユーロドルは1.29台前半へ、ポンドドルは1.43台前半へと序盤の上げ幅を縮小した。
米下院金融サービス委員会は2月11日に資本注入した銀行のCEOを呼んで公聴会を開くと発表、さらにダシェル氏が米厚生長官指名を辞退、との報道もあったが市場では材料視されなかった。
取引後半にダウ平均が8000ドルの大台をしっかりと回復したことで、再び円売りが強まり、ユーロ円は116円台前半、ポンド円128円台後半へと上昇した。
ただ、ドル円は89円台前半での揉み合いを続けた。
1月の米自動車販売は12月と同様に不振が報じられたが株高の勢いは衰えず。
NY市場は、米株式動向に振り回される展開だった。
◆中古住宅販売成約は予想以上の伸び、円売りの反応 12月の中古住宅販売成約指数は+6.3%と市場予想を上回る伸びだった。
プラスの伸びになったのは08年8月以来。
この結果をうけて、米株が上昇、ダウ平均は一時プラス圏を回復した。
為替は円売りの反応を示し、ドル円は一時89.20レベル、ユーロ円は115.40レベルへと反発した。
ただ、発表直後は株式市場の反応が限定的であることから円売りは小幅に留まっていた。
◆FRB、各国中銀との通貨スワップ協定を延長へ FRBがECB、英中銀、日銀、カナダ中銀、スイス中銀など主要13中銀との通貨スワップ協定を10月末まで延長すると発表した。
各国のドル資金供給を確保するものとして株式市場は好感し、ダウ平均は前日比25ポイント高水準へと再びプラス圏入り。
為替市場ではクロス円が上昇、ドル円以外の通貨でのドル売りが進行した。
ユーロ円は115.50レベルへ上昇、ユーロドルは1.30近辺へと上値を伸ばす反応を示した。
◆英財務相、英住宅市場は金融危機で他国より深刻に ダーリング英財務相の発言が伝わった。
英住宅市場は金融危機で他の諸国よりも深刻な打撃を受けている、英経済は厳しい下降局面の直面している、中小金融機関の統合が進むだろう、などかなり悲観的な内容。
ただ、発表直後のポンド相場の反応はあまりみられず。
報道後のポンドドルは1.43台前半、ポンド円は127円台後半で推移していた。

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