スポンサーリンク |
【NY市場】懸念根強く、ユーロ軟調
- 記事詳細
-
30日のNY為替市場はユーロ売りが目立った。
きょうは10-12月の米GDPの発表があり、予想こそ上回ったものの、設備投資も大幅に減少、在庫も積み上がった格好で、27年ぶりの大幅なマイナス成長となった。
指標発表後ドル売りが強まったものの、株式市場が開いて下げを拡大して行くと、次第にユーロ売りが強まる展開となった。
ユーロドルは一時1.2770近辺まで下落、ユーロ円も114.円台に下落している。
◆ドル円堅調も90円台は重い ユーロドルの下落で、ドルは堅調に推移する格好となった。
株価は軟調だったものの、ドル買い優勢からドル円も底堅く推移した。
しかし、90円に接近すると上値も重くなり売り圧力も強い。
日本の輸出企業の売りオーダーも観測されていた。
◆ポンド堅調、対ユーロでの買い戻しが他通貨ペアにも影響 ポンドは堅調な推移となった。
ポンドドルはロンドン時間の1.42台からNY時間に入って1.45台まで急上昇している。
ポンド円も130.50近辺まで回復している。
米株が軟調に推移する中、警戒感からユーロが売られる展開となっており、そのため対ユーロでのポンド買いが対ドル、対円にも影響しているようだ。
特にポンド買いの材料はないが、ポンド安に対する苦言も出始めており、来月のG7でポンド安が協議される可能性もある中、ポンドショートを手仕舞う動きが続いているのかも知れない。
◆追加利下げ拡大期待とユーロ離脱への警戒 現状は最も弱い通貨になりつつあり、ここ数日は米株の下落に対して、逆にユーロ売りで反応する状態となっている。
懸念が深まれば、ユーロが売られる動きが目立つ。
背景にはECBの追加利下げが想定以上になる可能性や、ユーロ加盟国のユーロ離脱に対する警戒感がある。
同一通貨、同一金利環境にもかかわらず、欧州債券市場で各国国債の価格差が拡大してきていることも可能性の現れとの指摘も。
ユーロを離脱して国内の景気浮揚のために独自に金利や為替を設定、財政政策も許容度を拡大したいとの思惑も一部にあるようだ。
しかし、スペイン財務相もユーロ離脱について否定していたが、金融テクニカル面から、離脱はかなり困難作業で、実現性は乏しいとの見方も。

スポンサーリンク |