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【NY市場】警戒感強まり、円買いドル買いの動き
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29日のNY為替市場は警戒感が強まり、円買い・ドル買いの動きとなった。
弱い企業業績や経済指標で株価が下落、市場はリスク回避的な雰囲気が強まった。
景気リスクに対する為替市場での反応はユーロ売り。
米株下落は世界景気へのリスクであり、為替市場はドル売りよりも、むしろユーロ円を通じたユーロ売りで反応している。
ユーロ円は朝方の118円台から一時116.00近辺と200ポイント超下落、ユーロドルも1.30をブレイクし1.2950近辺まで下落した。
オバマ米大統領の景気刺激策に伴う財政赤字拡大懸念から、ドルに対する懸念は依然として強いものの、一方で弱い米指標や企業業績から世界全体のリスクに対する意識もあり、ドルではなくユーロが売られる構図も見受けられてきた。
きょうはその意識が強く反映された動きとなっている。
この動きが継続するかどうかは未知数ではあるが。
◆ポンドは底堅い動き ポンドの下値に警戒感も リスクを意識した雰囲気にユーロ売りが強まったが、ポンドは底堅く推移。
対ユーロでは買いが優勢となった。
アジア系中銀の買い観測も出ていた。
英金融不安からポンドは下げが続いていたが、欧州各国からポンド安に対する苦言も出始めている。
来月のG7でポンド安が協議される可能性もある中、ポンドショートを手仕舞う動きも出てきているのかもしれない。
またブランチフラワー英中銀政策委員は講演でポンドは過小評価と述べていた。
一方で、ゼロ金利の可能性については、今のところ否定的な面も見られたものの、追加利下げの可能性とデフレリスクを指摘していた。
◆ソロス氏、不良資産処理の動向次第ではユーロ維持できない可能性も 著名投資家のジョージ・ソロス氏がオ−ストリアの新聞のインタビューで、グローバルな枠組みで不良資産処理を押し進めなければユーロは維持できない可能性もあると述べていた。
資本の毀損に対する各国の負担をどの様にするか合意することが必要としている。

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