スポンサーリンク |
WTI原油、異例の低迷の背景
- 記事詳細
-
− 注目されるクッシングと製油稼働率 −
NY市場のWTI原油(通常取引、以下WTI)は、1月20日に、昨年12月19日以来の安値となる32.70ドルまで下落した後は続伸し、26日には48ドル台に達しました。
その後の27日の取引では反落場面を演じたとはいえ、32ドル台を2度経験した後に切り返したことで、底値が見えないという不安感は、やや和らいでいるように感じられます。
しかしながら、このような上昇傾向を見せたとはいえ、WTI原油は依然として異例の低水準、と言える状況にあります。
現在の価格帯が、2004年上旬時点まで落ち込んでいるという意味はもちろんのことです。
それよりも注目されるのが、このWTI原油は石油製品の生産に適した性質を持つため製油コストが他の油種に比べて廉価ですむという優れた特性があるにもかかわらず、より品質の劣るブレント原油や中東産原油価格を下回る状況が続いている点です。

スポンサーリンク |