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【NY市場】金融株の買い戻しで、為替市場も警戒一服
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27日のNY為替市場、弱い経済指標の発表で前半は円買いが加速したものの、株価が底堅く推移、後半、戻す動きとなった。
きょう発表になった1月の消費者信頼感指数は過去最低水準となったことで、リスク回避的な動きとなったが、アメックスの決算が予想ほど悪くなく、株式市場で金融株が買い戻されていることから、不安感はひとまず一服している状態。
◆ドル円一時88.50水準まで下落 見切売り観測も ドル円は弱い消費者信頼感指数の結果を受け、売りが強まった。
一時88.50水準まで下落する場面も見られたが、後半89.00近辺まで戻している。
NY時間の序盤に東京勢と思われる買いが、ドル円、クロス円に入っていたが、弱い指標で見切売りが出たとの観測も聞かれている。
◆ユーロも下げ渋る動き 欧州株が下落し、ユーロはロンドン時間から売りが優勢となっていた。
その流れを引き継ぐ形でNY時間に入っても軟調な動きが続き、弱い米経済指標に、逆にユーロが下落する格好となった。
ロンドン時間には欧州金融株の下落がユーロをネガティブな動きにした場面もあったが、ビニ・スマギECB専務理事は金融株下落について、市場の信頼が無いことに起因、資本を更に増強する必要性を述べていた。
ただ、米金融株が堅調でユーロもNY時間の後半には買い戻される動き。
◆英政府、自動車産業に最大23億ポンド支援 ポンドはロンドン時間の下げを回復している。
途中、買い戻しが強まる場面 も見られた。
英政府が需要減で苦境に陥っている英自動車産業に向けて 最大23億ポンドの融資を保証すると述べた。
欧州投資銀行(EIB)からの融 資で賄い、それは最大13億ポンド。
EIBの融資条件に見合わない投資に関 しては、さらに最大10億ポンドまで融資するとしている。
対ユーロでもポンド は上昇、ユーロポンドは下落している。
◆FOMC始まる 長期国債買い入れ議論の行方に注目 FOMCの1日目が先程、始まった。
前回のFOMCで、FRBは政策金利を0から0.25%に利下げし、事実上のゼロ金利政策を取っている。
金利水準についてはこれ以上の施策は無く、注目は金融機関の融資拡大を促すための信用緩和策(米国版量的緩和策)と、その過程での長期国債の買取を明言してくるかどうか注目。
長期債は景気刺激策による国債増発に対する需給懸念などもあり、今年に入って利回りは上昇している。
このままでは貸し出しや住宅ローンの金利は低下せず、超低金利策も意味をなさなくなる。
景気回復への足かせになる可能性もあり、FRBの長期国債買い入れは、流動性供給とともに一石二鳥ではある。

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