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【ロンドン市場】ポンド安・円高、リスク回避色は根強い
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22日のロンドン市場は、依然としてポンド売り・円買い圧力が根強かった。
序盤は欧州株が堅調に始まったこともあり、為替市場は狭いレンジで揉み合うなかでやや円安の動きも見られた。
ドル円は89円台前半、ユーロ円は116円台半ばまで上昇する場面があった。
NY市場での米企業決算や住宅関連指標の発表を控えて取引を手控えるムードも漂っていた。
しかし、ユーロ圏製造業新規受注が弱い結果となり、さらに英CBI製造業受注指数が記録的な低水準と発表されると、円売りムードはかき消された。
欧州株式市場がノキアやフィアットの決算発表をうけて反落、序盤の上げ幅を縮小、米ダウ平均もマイナス圏へと軟化した。
リスク回避色が台頭して円高圧力がみられた。
主要通貨ではポンド安が目立ち、ポンドドルは1.39近辺から1.37台前半へ、ポンド円は123円台から122円割れへと下落した。
ユーロに対しても売られ、ユーロポンドは0.93台半ばから0.94台後半へと上昇した。
ユーロは、ポンドにつれて上値が重くなった。
ユーロ円が116円を挟んだ上下動から115円近辺へと水準を下げた。
ドル円は89円台前半から88円台後半へとじり安の展開が続いたが、株安の影響で次第に円買いへと傾斜していった。
NY序盤にかけては88.50レベルと東京序盤の安値を割り込む動きがみられた。
◆英CBI製造業受注指数が悪化、ポンド売りの反応 1月の英CBI製造業受注指数が-48と発表され、12月の-35から一段と悪化した。
1992年7月からの最低水準となった。
その他の項目も軒並み悪化していた。
発表とともにポンド売りの反応がみられ、ポンドドルは1.38台前半から1.38割れへ、ポンド円は123円台前半から122円台へと軟化した。
ユーロポンドも0.94台半ばへと上昇し、東京市場での0.93台半ばから約100ポイント上昇した。
英金融株は反発したが、今週の大幅安の反動との見方が中心で、ポンドにはほとんど好材料が見当たらなかった。
◆原油先物、激しく振幅、カナダも往来相場に 原油先物はロンドンタイムに激しく上下動した。
序盤は43ドル台半ばからサウジ減産のニュースに45ドル乗せへと上昇した。
しかし、株式市場が軟化、製造業関連の経済指標が弱含むなど景気減速感が強まると再び43ドル台半ばへと反落した。
この後のNY市場では米週間石油在庫統計の発表を控えており、短期的な売買が中心だったようだ。
ドルカナダは、原油動向をにらんで1.26レベルから1.25台前半に下落後、再び1.26近辺に戻す往来相場だった。
東京時間22:30には小売売上高、景気先行指数などカナダ経済指標も発表される。

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