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【ロンドン市場】連日のポンド安も、値動きは落ち着く
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21日ロンドン市場は、再びポンド売りが相場を牽引した。
東京およびアジア株市場が軟調だったことで、ロンドン早朝からリスク回避色が強まった。
クロス円はポンド主導で売られた。
欧州株が金融株中心に軟調に取引を開始したこともこの動きを加速させた。
ポンド円は125円台から一時123円割れ、史上最安値を再び更新した。
ユーロ円も連れて116円台半ばから115円台前半へと売られた。
ポンドドルは1.39台後半から1.37台前半へと下落し、7年半ぶりの安値水準に達した。
ユーロドルは1.30近辺から1.28台後半へと下げる場面があった。
ユーロポンドが0.92台後半から0.94台に乗せるなどポンド売りの動きが中心だった。
ただし、米株先物が前日比プラス圏で推移し、欧州株も次第に下げ渋ったことから前日のような大相場にはならず、その後はポジション調整でクロス円が買い戻されるなど値動きは落ち着いた。
ただ、強いショートカバーもみられず上値の重い展開に変わりはなかった。
注目された英中銀議事録は8対1での50bp利下げと発表されたが、市場の反応は目立たなかった。
◆英中銀議事録、8対1で50bpの利下げを決定 英中銀は1月の金融政策委員会で8対1で50bpの利下げを決定した。
ブランチフラワー委員が100bpの利下げを主張した。
CPIは下方リスクなど景況感の弱さが示された。
2月まで金利据え置きの議論もあったが、市場の混乱を避けて利下げを決定、とした点が目を引いた。
しかし、同議事録に対するポンドの反応ははっきりせず、序盤の売りに調整が入る程度だった。
また、タッカー英中銀副総裁が議会で証言し、金融支援策は良い施策だが特効薬ではない などと述べた。
金融危機による銀行の貸し渋りが金融緩和の効果を減じていることを懸念、量的緩和政策を続けることを強調していた。
◆トリシェECB総裁、景気見通し弱まっている トリシェECB総裁のコメントが報じられた。
12月以降、景気見通しは弱まっている、インフレ圧力の低下が続いているとした。
ただ、中期的な物価安定に対するリスクは総じて均衡しているとも述べ、現状ではデフレの脅威はみられないとした。
また、今後の見通しは不透明感が非常に強く、成長リスクは下向き、世界経済の需要は長期的に減退するとも述べた。
最近の金融政策決定によって経済は恩恵を受ける、と述べて2月の据え置きに含みをもたせていた。

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