スポンサーリンク |
【NY市場】金融不安根強く、リスク回避の動き
- 記事詳細
-
20日のNY為替市場は円買いの動きが強まった。
英RBSによる過去最大規模の赤字発表以来、市場では再び金融不安が強まっている。
シティGは11月の政府支援が発表になった水準を下回り、最安値を更新するなど、米株式市場でも金融株の下げが激しく、ダウ平均は一時300ドル超下落する中、為替市場では円買いの動きが強まった。
◆オバマ演説後、動き加速 きょうはオバマ新大統領就任の宣誓式が行われ、同時に就任演説も行われた。
経済についての内容は、これまで伝わっている通りのもので、今の情勢は強く迅速な行動を求めており、雇用創出だけでなく成長の基盤を築くためにも行動するとした一方で、課題は短期間で容易には解決できないとも述べていた。
特に目新しいものもなく、イベント通過から演説終了直後から株式は下げ足を加速、為替市場も円買いの動きが強まった。
◆ユーロ軟調 金融不安と利下げ期待根強く ユーロは軟調に推移。
ユーロドルは下値でのアジア系中銀の買い観測もあったが、1.2900の水準をブレイク、一時1.2860水準まで下落した。
またユーロ円も円買いの動きもあり、115.65近辺まで下落している。
英RBSの巨額の赤字発表から、英金融不安が再び強まっているが、欧州の金融機関もなお不透明感は強い。
欧州の金融機関の決算発表は来月だが、その前に何らかの修正コメントを発表してくる可能性もあり警戒される。
ドイツの株式市場もきょうは大きく下落しているが、金融株が下げを先導した。
金利についてはシュタルクECB専務理事のコメントが流れている。
「利下げは全く仮定的な話とも言えないが、積極的な利下げは避けたい」と述べ、場合によっては追加利下げに含みを残している。
◆カナダ中銀0.5%利下げ 追加利下げの可能性も カナダ中銀は市場の予想通り政策金利を0.5%引き下げ1.00%にした。
声明も消費者物価(CPI)の0%以下への低下や、今年のGDPが1.2%マイナスとも述べ、ネガティブな内容になっている。
どの程度の追加金融刺激が必要となるか」を注意深く見極めるとし、場合によっては追加利下げの可能性も示唆した。

スポンサーリンク |