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【ロンドン市場】欧州通貨軟調、英欧の悪材料で
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週明け19日のロンドン市場は、欧州通貨が軟調だった。
ポンドは英RBSの大幅赤字を受けて急落、英金融救済策の発表も焼け石に水だった。
また、ユーロは欧州委員会の09年の経済成長見通し下方修正やS&Pによるスペイン国債の格下げが響いた。
欧州株は英FT指数が2%超の上昇となるなど好調な滑り出しだったが、次第に上値が重くなりマイナス圏へと反落した。
原油先物が軟調だったことで、序盤堅調だった資源株が徐々に伸び悩んだ。
英RBS株が40%超の大幅安となるなど金融株が足を引っ張る格好だった。
後半、トリシェECB総裁の発言が伝わり、金融市場は依然厳しい状況、成長見通しが昨年12月時点から大幅に下回るなど悲観的な内容が相次ぎ、ユーロが一段安となった。
ポンドドルは1.48台後半から1.46割れへ、ユーロドルは1.33台半ばから1.32割れへと下落した。
クロス円での売りも強まり、ユーロ円は121円台前半から119円割れへ、ポンド円は135円近辺から131円台半ばへとほぼ一方通行で下落した。
欧州通貨以外でも、原油安を受けてカナダドルが売られ、ドルカナダは1.24近辺から1.25近辺へ上昇、カナダ円は73円近辺から72円台前半へと値を下げた。
豪ドル円は振幅を伴いながらも60円台半ば、NZドル円は49円手前と本日の安値を更新した。
クロス円全般に東京市場での上昇を消す動きだった。
ドル円は上値が重かったが、ほとんどの時間帯で90円台半ばでの揉み合いが続いた。
ただ、欧州株や米株価指数先物がマイナスに転じると一時90.15レベルへと安値を更新する動きとなった。
◆英RBSの赤字、英企業として史上最大に 2008年通期で200億ポンド超の大幅赤字になるとの見通しを発表した。
これは英国企業として史上最大の赤字となり、市場に大きなインパクトを与えた。
RBS株は50%の大幅安となった。
英財務省が金融救済策を発表したが、想定内の内容としてポンド売りが強まった。
一方、英バークレイズ株は好決算を受けて15%超上昇してはじまったが、マイナスへと反落、英金融株は総崩れとなった。
◆欧州委員会、成長見通しを引き下げ 欧州委員会は2009年の経済成長見通しをマイナスマイナス1.9%へと下方修正した。
また、2009年インフレ率見通しは1.0%と発表した。
この結果を踏まえて、トリシェECB総裁は「金融の市場は依然厳しい」「09年の成長が12月の見通しを大幅に下回る」と先行き懸念を述べていた。
さらに、S&Pがスペインの長期国債を格下げすると報じられるなど、ユーロにとっては悪材料が相次いだ。

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