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【NY市場】 弱い米小売指標と金融の業績懸念で警戒感強い
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14日のNY市場は弱い米小売指標と金融機関の決算発表を控え、警戒感が強く、リスク回避的な動きが強まった。
きょう発表になった12月の米小売売上高は前月比-2.7%と予想以上の悪化を示し、11月分も下方修正されている。
世界経済を支えている米個人消費の弱さが浮き彫りになる中、市場には警戒感が強まり、また週内に発表が前倒しになったシティG、JPモルガンの決算も赤字が予想される中、株式市場でダウ平均が一時300ドル超下落、連れて円買いの動きが活発になった。
ドル円は一時88.60近辺まで下落、ユーロ円も116円台、ポンド円も129円台前半まで下落している。
◆ユーロ、理事会前の調整的な動きも 全体的に実体経済への警戒感が強まり、リスク回避的な動きも強まったが、ユーロは比較的底堅い動きも見せた。
米小売売上高が発表された直後はリスク回避の動きからユーロ売りも出ていたが、その後、戻している。
明日はECB理事会が予定されており、0.5%程度の利下げが見込まれている。
ユーロ圏の経済指標も弱く、また、きょうはS&Pによりギリシャのソブリン債が格下げになった。
スペイン、ポルトガルも格下げ方向で見直されており、ユーロ圏の信用力も次第に劣化している。
ユーロも決して良いわけではないが、ECB理事会前の調整的な動きも出ていた。
◆オバマ氏 人民元切り上げ圧力に積極的 オバマ次期大統領は人民元切り上げに対して圧力をかけて行くことに積極姿勢を取るかもしれない。
ロイター通信が米下院議員の話として伝えたところによると、オバマ次期大統領は人民元切り上げに関する中国への圧力について、WTO問題、IMFによる圧力、更には新法案を含む全ての選択肢を模索しているという。
◆ガイトナー氏の指名公聴会が21日に延期 米上院財政委員会はオバマ政権で次期財務長官に指名されているガイトナーNY連銀総裁の指名公聴会を16日から21日に延期すると発表した。
ガイトナー・ニューヨーク連邦準備銀行総裁に、納税漏れなどがあったことが判明しており、共和党には疑問視する声もあり、上院での指名承認が難航する可能性も出ていた。

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