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「事業家は、困難と闘うときには、喜んで困難と闘うべきものである」(泥亀サバイバル〜金ぴか偉人伝・2)
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- (前回から読む) 総理大臣の年俸が1万円ほどだった1903(明治36)年、山下亀三郎は英国の古船を5万円で買い取り、「喜佐方丸」と名づけた。こんにちの首相の年収は約4000万円。現代なら喜佐方丸は2億円くらいの価値だろうか……。 (イラスト:茂本ヒデキチ) 亀三郎は、36歳にして念願の船主となった。 ただ、船を持ったものの、どこへどう動かせばいいのか見当がつかない。「見るまえに跳んだ」のはいいが、着地の仕方がわからない。無茶といえば、無茶である。 亀三郎、船のやり場に困り、海運ブローカーに相談をすると、神戸の船会社の上海航路に回してはどうか、とアドバイスされた。上海は、欧米資本が入って活況を呈しつつあった。
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