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景気後退の影響が明らかとなった米国コーン市場の次なる懸念
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現地12日に発表された米国農務省による需給報告で08~09年度の米国内コーン需要は、飼料用、種子・食品用、エタノール生産用、のどれもが引き下げられました。
その結果、08~09年度の需給予測が初めて発表された昨年5月の報告では5.9%台と過去に例を見ない危機的水準まで落ち込むと予想されていた期末在庫率は、適正とされる水準である15%にまで引き上げられました。
需要が減少する結果としてコーン期末在庫率が引き上げられる、という修正は米国だけに見られたわけではありません。
前述の昨年5月時点の報告では需給ひっ迫気味となる約12.6%とされた世界のコーン期末在庫率も、今回の報告では需給が潤沢とされる水準である約17.4%に引き上げられています。
世界のコーン需要が減少すると予測される主な要因としては、まず米国のバイオエタノール生産用需要の減少見通し、次に小麦増産と景気減退に伴う食肉需要の減少を受けた飼料用需要の後退観測、が挙げられます。
ただ、要因のなかでもコーン市場にとって注意をしておきたいのは、バイオエタノール生産用需要の落ち込みです。

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