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NY市場概況 企業決算受け悲観的ムード後退継続
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2008/04/19(土) 06:10
18日のNY為替市場はドル買い円売りが優勢となった。
今週最大の注目 だったシティGの決算発表後、ドル買い円売りが強まった。
シティGの決算 は最終利益が51.1億ドルの損失、1株利益は-1.02ドルと予想(-0.96ドル) を下回る内容だった。
サブプライム関連の評価損は60億ドル。
予想は下 回ったものの、市場は評価損がもっと拡大するのではとの見方も出てい たことから、良くはないが、悪くもないということで、ひとまず悪材料出尽く し感が出たようだ。
きのうのメリルリンチの決算に対する反応もそうだったが、金融機関の 弱い決算も、市場はある程度覚悟が出来ていたこともあり、ネガティブ な反応は見られていない。
むしろ、グーグルやキャタピラーといった他の セクターの決算が好調だったことから、市場の悲観的なムードも改善して いるようだ。
この動きに、市場では次回FOMCでの大幅利下げ観測が後退している。
米FF金利先物市場では0.5%利下げの確率が、きのうの18%から、きょう は完全に無くなった。
その反面、据え置きが増えた格好。
地区連銀総裁の発言も、景気の弱さは認めているものの、インフレ懸念 も強く、これ以上の利下げには否定的な見解が多く見受けられる。
きょうも プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は「成長支援へ金利は十分低く、実質 マイナス金利となっている」と述べ、利下げも限界に来ていることを示唆して いた。
利下げ打ち止め感からドルは買い戻しが優勢、株式市場も大幅高となる中、 リスクイ回避の動きも後退し、円売りが活発になった。

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