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フィッチが米シティを格下げ、S&P・ムーティーズも格下げの可能性1
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2008/04/19(土) 03:38
フィッチ・レーティングスは18日、米銀最大手シティグループの格付けを1ノッチ
引き下げ「AAマイナス」とした。
第1四半期決算で51億ドルの純損失を計上した ことが理由。
格付け見通しは「ネガティブ」を維持した。
米国の消費者向け信用状況が厳しいことに加え、債務担保証券(CDO)やレバ レッジドローンなどリスクの高い分野へのエクスポージャーへの懸念が残ってい るため。
フィッチは声明で「格下げは第1・四半期の5億ドルの税引き後損失や、 困難な金融見通しを反映した」と述べた。
スタンダード&プアーズ(S&P)は、シティの格付けを「AAマイナス」から引き下 げる可能性があるとの見解を示した。
ローンポートフォリオが一段と悪化すれば 「さらなる問題」につながり、中期的な業績に悪影響を及ぼすと述べた。
格下げ の場合は1ノッチとなる可能性が高いとしている。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスはシティの格付けを確認したが、投資銀 行部門の費用が予想を上回ったことを理由にアウトルックを「ネガティブ」に変更 した。
また、赤字が続き自己資本比率が一段と低下すれば、無担保優先債務 格付けを現在の「Aa3」から引き下げる可能性があるとの見解を示した。
ムーディ ーズは、資本が引き続き高水準であることから格付けを確認したとし「30億ドル 超の資本増強により、シティの資本状況は過去7カ月間に著しく改善した」と述べ た。
(ロイター)

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