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【NY市場】 後半はリスク回避の動きも
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7日のNY為替市場、後半になってリスク回避の雰囲気も強まった。
この日発表になったADP雇用統計が統計開始以来の悪化となったことで、朝方はドル売りが優勢となっていた。
米議会予算局(CBO)が09年度の財政赤字の見通しが1兆ドル超に拡大する見通しを発表したこともドルを圧迫したようだ。
終盤になると、為替市場は円買いの動きが強まる。
株式市場でダウ平均の下げ幅が一時300ドルに迫るなど株価が急落、原油も12%超急落する中、為替市場もリスク回避的雰囲気が強まったようだ。
◆オバマ次期大統領、明日、経済政策で重要な演説 オバマ次期大統領の動向が注目される中、景気対策を含む経済政策について、現地時間の明日8日11時(日本時間9日1時)に重大な演説をすると報じられ注目される。
このところオバマ次期大統領の景気刺激策への期待から市場は楽観的な雰囲気も漂っていた。
しかし、きょう発表されたADP雇用統計が統計開始以来の悪化を示し、また大手半導体メーカーの売上高見通しも下方修正され、株式、原油市場も急落している。
市場は再び景気への警戒感を強めていた印象もあるが、きょうはオバマ氏の演説を前にポジション調整の動きが出ていたのかもしれない。
◆財政赤字1兆ドル超え 米議会予算局(CBO)は09年度(08年10月〜09年9月)の財政赤字の見通しを発表、過去最大だった08年度の約2.6倍に当たる1兆1860億ドル(約110兆円)に拡大する見通しと発表した。
予算策定の前提となる実質成長率見通しは-2.2%と予想している。
金融安定化法案による最大7000億ドルの公的資金投入などの支出が大きく膨らむため。
これを受けてオバマ次期大統領がコメントを発表、景気刺激策については予想の上限になる可能性はあるが、一部からの提言ほどは大きくはならないとも述べ、景気刺激策と同時に財政再建にも一定の配慮を見せていた。
◆ユーロドル、往って来いの格好に きょう発表されたADP雇用指標の悪化でドル売りが強まり、ユーロドルは買いが優勢となった。
一時1.3740近辺まで上昇したが、後半はその上昇を戻す動き。
ユーロ円が下落したことで、ユーロドルは圧迫された。

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