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【ロンドン市場】ユーロドル急落、ポンド買い圧力も
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週明けのロンドン市場では、ドル買いおよびポンド買いが強まった。
ユーロドルが300ポイント超の下落、ドル円も93円台乗せとなるなどドル買いが強まった。
また、今週8日の英政策金利発表に対する思惑からポンドの買い戻しが強まり、ユーロポンドが200ポイント超の大幅安となるなど、昨年末からのポンド売りの調整が強まった。
ユーロ円が軟化する一方、ポンド円が上昇した。
新年相場が本格的に始動し、クロス取引を含めて活発な取引が展開された。
欧州株式市場は序盤堅調も次第に上げ幅を縮小、原油相場は47ドル近辺で振幅と為替市場と比べて方向性ははっきりしなかった。
◆ポンド買い強まる、影のMPCで英政策金利据え置きも 週末の英サンデー・タイムズ紙の「影のMPC」が今週8日に発表される英中銀政策金利では金利を据え置く可能性があるとの報道が、ユーロ売りポンド買いの材料となった。
ユーロポンドは0.95台後半から一気に0.94台前半まで急落。
その後もNY市場序盤にかけて0.93台半ばへと下値を広げた。
市場では今回の英中銀政策金利会合で50bpから100bpの利下げを予想する観測が広がっていただけに、昨年から蓄積していたユーロ買いポンド売りの巻き返しが強まる結果となった。
◆ユーロドル、1.35台へと大幅安に ユーロポンドの下落と同時にユーロドルも大きく値を下げた。
1.39台前半での揉み合いから一気に1.36台後半へと急落、その後1.37近辺で値動きが停滞したが、NY序盤にかけて1.35台後半へと一段安となった。
材料としては、先に指摘した英政策金利への思惑のほかに、ミラノ市と大手銀とのトラブルも材料視されていた。
英テレグラフ紙によると、イタリアのミラノ市が1990年代に発行したデリバティブ関連の債券をめぐり、UBSやドイツ銀行など大手銀行に対して損害賠償訴訟を考慮していると報じられていた。
◆ドル円、93円台へ上昇 ユーロドルの大幅安が各主要通貨に対するドル買いへと波及した。
ドル円は92円近辺での取引から92円台後半へと上昇。
93円が上値抵抗となる場面があったが、同水準を上抜けるとストップ注文が発動して93.40レベルへと買われた。
NY序盤にかけても93円台で底堅い取引が続き、93円台半ばへとじり高の展開をみせた。
株式市場では、1月20日に就任するオバマ新大統領の減税策など景気刺激策への期待が広がっていたが、為替市場でもドル買い心理を後押ししたようだ。
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