スポンサーリンク |
【東京市場】 ユーロ、リバウンドの動き
- 記事詳細
-
30日の東京為替市場、全般的に商いは薄い中、ユーロのリバウンドの動きが目立った。
前日のNY市場で利益確定売りからユーロは大きく下落、1.43台まで上昇していたユーロドルは1.38台まで下落していた。
ただ、東京時間に入ると、買い戻しが強まり、1.41台まで戻している。
やはり市場の雰囲気はドル安が継続しているようだ。
◆安全志向 市場の雰囲気は依然として安全資産志向が強まっているのかもしれない。
中東情勢の緊迫化でスイス買いが強り、また、商品市場では金も堅調に推移した。
特に債券市場が長期債中心に買いが優勢(利回り低下)で、きょうの日本の10年債利回りは一時1.155%まで低下、05年8月以来の水準まで低下している。
一部報道で、政府・日銀が公的資金を活用して金融機関が抱える不良債権を中心に幅広い金融資産を買い取る新たな制度を導入する方向で検討していると報じられたことも債券買いの手掛かりとなったようだ。
米国債、ユーロ債の利回りも低下傾向が続いおり、実体経済に明るい見通しが描けない中、日米はこれ以上の利下げが見込めないものの、日米とも当局による不良資産買い上げの動きもあり、安全志向からから債券買いの需要は旺盛のようだ。
◆ドル円、NY時間の上げ失う 米指標に警戒も ドル円は午後になって下値模索の展開となった。
午前は仲値にかけて買いが強まり、一時91円に迫ったが、仲値通過後は売りが強まり、90円台前半に急速に下げている。
前日のNY時間の上げを失った格好だ。
今晩のNY時間には景況感を示す経済指標が2つ発表される。
企業の景況感を示すシカゴPMIと家計の消費者信頼感指数。
このところ経済指標に反応薄の状態が続いているが、クリスマス明けということもあり、実体経済の弱さを示せば、改めて反応する可能性もあり、一部では警戒感もあったようだ。
◆株式市場は大納会 今年は過去最悪の下げ 東京株式市場は、きょう大納会を向かえ日経平均は112.39円高の8859.56円と続伸して2008年の取引を終えた。
12月に入って、リバウンドの動きから底堅い展開となっていたが、8700円台の壁に上値を抑えられていた。
きょうは8800円台にのせて終了している。
日経平均は昨年の大納会15307円から42%超下落し、過去最大の下落率となった。
米国のバブル崩壊が本格化、金融危機が発生し、年後半には実体経済への悪影響も顕著に出始めた。
全世界的にリスク回避の動きが起こり、株式市場からリスクマネーを引き揚げる動きが加速、日経平均は、一時ザラ場で7000円を割り込む場面も見られた。
来年は利下げや各国政府の景気刺激策の効果に期待する向きも一部にあるようだが、現状は実体経済の回復に確信を持てる状況には無い。
世界的に株価が反転する青写真は描きにくいが、各国中銀の急速な利下げで、世界的に低金利時代にあることは確かである。
為替市場が円高傾向であることもあり、内需中心に日本株に見直し買いが入ることを、僅かではあるが期待したい。

スポンサーリンク |