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ベーシス拡大に見る米国コーン生産者の苦悩
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下値低迷感の強かったシカゴ市場のコーン価格(中心限月の終値)は、12月5日に3.055ドルという2006年10月以来の安値まで落ち込んだ後、ようやく底打ちの様相を強め12月16日現在には3.94ドルに達しました。
コーン価格が4ドルを意識される水準まで上昇したのは11月19日以来、約1ヶ月ぶりのこととなります。
このようにコーン価格が上昇するなかで、米国内でのコーン現物価格と輸出価格の差を端的に示している指標として注目されるベーシス(ブッシェル当たり)も、12月5日時点の26セントに対し、12日には38セントに達するなど、拡大傾向を見せています。
ベーシスは輸出価格から現物価格を差引くことで割り出されます。
そのため、ベーシスが拡大しているという状況は、輸出港での価格が現物に比べて割高となっていること、つまり、輸出需要に対して供給量が少ないことを示唆しているのです。
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