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【NY市場】米自動車メーカー救済に不透明感残る
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12日のNY市場では、米自動車メーカー救済案が上院で廃案となったものの、ブッシュ政権がTARP資金を利用した救済を検討するとしたほか、オバマ次期米大統領も米政府と議会が自動車メーカー救済に向けて方法を見つけることを望む、と発言したことで、救済期待感が再び広がった。
ドル円やユーロ円は東京市場での急落前の水準まで戻すなど、リスク回避の動きは後退した。
再建上の焦点は全米自動車労組(UAW)の賃金と手当てに関する譲歩だが、救済資金の出所でも問題が残されている。
バーナンキFRB議長は、救済に向けて尽力しているドッド上院議員との会話の中で、十分な担保を持たない企業への貸し出しは行えないとしており、救済に向けて動いている議員に対抗した。
ポールソン米財務長官も再建実現性の確保されている企業へ資金注入すべきとの主張を繰り返した。
来週のマーケットがオープンするまでに決着がつくかどうか、不透明な部分は多い。
GMやクライスラーの資金的余力も懸念され、タイムリミットは刻々と近づいている。
◆ドル円、東京市場の急落前の水準まで戻す ドル円は米自動車会社の救済期待が広がったことで米株式が下げ渋り、90.00レベルから91.56レベルまで反発し、東京市場の急落前の水準まで戻した。
終盤にかけては91円ちょうどを挟んで小動きだった。
米株式市場の動向を手掛かりに、ユーロ円は120.14レベルから122.37レベルまで、ポンド円は134.47レベルから136.58レベルまで戻した。
ポンドドルの上値が重かったこともあり、ポンド円の頭は抑えられた。
◆ユーロポンドの上値追い止らず、ユーロドルはもみ合い ユーロドルは1.3311-1.3415レベルでもみ合い。
ユーロポンドが最高値を塗り変えたほか、ユーロ円が水準を切り上げたものの、ユーロドルの上値では利益確定の動きがあり、値動きは限定された。
ポンドドルは1.5034レベルから1.4814レベルまで軟調推移。
ユーロ買い・ポンド売りの動きを受けて、1.4850レベルのストップを絡め、この日の安値をつけた。
その後、ユーロポンドが伸び悩んだことで、NY序盤の水準まで戻した。
ユーロポンドは0.8998レベルまで上昇し最高値を更新した後、0.89台前半へ押し戻された。

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