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【ロンドン市場】リスク回避の動き一旦小休止
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東京時間は米自動車大手救済法案の上院廃案を受けて、市場全体にリスク回避の動きが世界的に強まり、為替市場でも円買いの動きが急速に加速していた。
その流れを引き継いだロンドン市場も序盤は不安定な動きも見られたが、その後はきょうのNY市場の動向を見守りたいとして、動きが一旦小休止した状態となった。
米大手自動車救済法案が上院で決裂したと伝わったことで、市場には動揺が走っている。
このまま経営破たんに追い込まれるのか、市場はかたずを呑んで行方を見守る状況となっている。
全く期待が無くなったわけでもない。
金融安定化法案で決まった公的資金7000億ドルの一部活用やFRBによる緊急融資などの案も出ているようだ。
ただ、これまでブッシュ大統領やポールソン財務長官は公的資金を金融以外に使用することには消極的な姿勢を示してきた。
しかし、破たんによる影響の大きさや、大量失業を目の前にし、ホワイトハウスがどの様な対応を取るか注目される。
なお、金融安定化法の公的資金は財務長官らが金融安定化につながると判断すれば自動車会社の支援に活用できるともされている。
◆ドル円、下げ小休止 ドル円は東京時間の流れを引き継いで、90円を割り込んで始まった。
中川金融財務相が「為替介入は現時点では検討していない」と述べたことで、下値を試す動きも見られたが、急速な下落に値頃感からのショートカバーも入り、90円台は辛うじて維持している。
一方で、この後のNY市場の動向を見極めたいとの雰囲気も強く、買い戻しも90.50水準までだった。
◆ユーロポンド きょうも最高値更新 ユーロポンドは連日の最高値更新となった。
今週は4日続伸しており週初から3500ポイント以上値を切り上げた。
ボリンジャーバンド2σ上限を完全に上抜けており、レジスタンスらしいレジスタンスもない。
ECB関係者は連日、経済状況次第とした前置いた上で、政策金利変更の余地があるとの見解を示し、緩和スタンス維持を示唆しているが、それ以上に英中銀はゼロ金利も視野に入る可能性が指摘されている。
連日の最高値更新で、上昇の勢いは加速する一方だ。

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