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【ロンドン市場】ドル売り強まる ドル円は年初来安値視野に
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【ロンドン市場】ドル売り強まる ドル円は年初来安値視野に
11日のロンドン市場はドル売り・ユーロ買いが強まった。
特段材料はなく、朝方からドル売りが優勢の展開となり、欧州通貨が買われる展開。
序盤は欧州通貨買いが優勢で、ユーロ円やポンド円は上昇、一方でドル円は軟調という動きが続いた。
ただ、後半になって次第に、ドル売りのカウンターとしてユーロが強含んでいる。
欧州通貨内でも優劣が分かれた格好で、ユーロは対ポンド、対スイスでも買われ、ユーロポンドはユーロ発足以来の高値を更新している。
各通貨ペアごとに目まぐるしい動きではあったが、整理すると、ユーロが目だって強く、その次にオセアニア通貨が来ている。
共通していることは政策金利が2%より上ということ。
ドル売りは共通のテーマとなりつつあるが、その相手としては、円と金利がまだそこそこ高い通貨ということなのかもしれない。
◆ドル円 米雇用統計時の安値ブレイク 年初来安値視野に ドル売り優勢の中、ドル円は今週サポートされていた水準の92円をブレイクした。
12月5日の米雇用統計発表時に瞬間つけた91.50の水準もブレイク、91円台前半に下落している。
きょうの下落で年初来安値水準の90.85/90水準が視野に入ってきた。
ボリンジャーバンドの下限もこの水準に横たわっており、到達して、更に90円割れを目指すか注目したいところ。
◆スイス中銀0.5%の利下げ 必要なら追加策も きょうスイス中銀は0.5%の利下げを発表した。
市場の予想通りで特にこれ自体の反応は限定的だった。
声明では「必要なら追加の政策も」と述べており、なお緩和期待は高い。
しかし政策金利の水準は0.5%しかなく、利下げ余地は乏しい。
スイス中銀のジョルダン理事は「金利がゼロ%になっても市場に介入できる」とし、「資金市場での取引タームを長期化したり、資金市場以外での介入も可能」とも述べていた。
利下げ余地が乏しい中、スイスは更なる量的緩和を探る段階に入ったようだ。
◆ユーロポンド最高値更新 欧州通貨内でもユーロが独歩高となる中、ユーロポンドはユーロ発足以来の高値を更新した。
きょう英中銀は発表した11月の四半期調査では、今後1年間のインフレ期待は2.8%で、前回の4.4%から大幅に低下。
下げ幅は調査開始以来最大。
エネルギー価格の下落が背景としている。

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