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【NY市場】米自動車会社救済法案の行方を巡り上下
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10日のNY市場は米株式市場の堅調推移を受けてリスク回避が後退する場面もあったが、米自動車メーカー救済法案の行方が依然不透明なことから、円安の動きは続かなかった。
週明けから堅調な展開を続けているユーロドルは、ユーロポンドの最高値更新も手伝って堅調に推移した。
本日の米株式市場は米自動車メーカーの救済法案を巡って揺れた。
米WSJが米政府と議会民主党指導部が米ビッグスリー救済策で基本合意したと報じたことで、米株式市場は上昇して始まった。
ただ、一部議員が救済に強く反対したことで、GMやフォードが反落の動きとなり、米主要株価指数は上値の重い展開となった。
ホワイトハウスは救済法案についてかなりの進展があったとしながらも、法案調整の余地は残っていると発表した。
◆円相場はもみ合い、方向感乏しい ドル円は米株式市場でダウ平均が一時200ドル程度の上昇幅となったことを受けて92.59レベルから93円ちょうど付近まで小高く推移。
その後、米株式市場が米自動車メーカーの救済不透明感から上げ幅を消すと、92.43レベルまで反落した。
終盤にかけては92円台後半で取引された。
クロス円では、対主要通貨でユーロが堅調に推移する中、ユーロ円が119.67レベルから121.45レベルまで上昇。
その後、米株式市場の失速を受けて一時120円台前半まで押し戻された。
ポンド円は株高を背景に136.85レベルから138.37レベルまで上昇後、136.50レベルまで反落の動きとなった。
ただ、米株式市場の下値が広がらなかったこともあり、137円ちょうど前後まで水準を切り上げた。
◆ユーロポンド、連日で最高値更新 ユーロドルは1.2920レベルから1.3069レベルまで上昇した。
ユーロポンドは0.8730レベルから0.8823レベルまで上げ、最高値を更新。
東欧系中銀のユーロ買い観測の中、ユーロは終始堅調な値動きだった。
英財務省が量的緩和に踏み切る可能性が指摘されたことも、ユーロポンドを押し上げた。
ポンドドルは株高を受けて1.4765レベルから1.4881レベルまで上昇し、この日の高値をつけた。
その後、米株価指数が前日終値水準へ押し戻されると、1.47台中盤まで反落した。
終盤にかけては1.4800前後で振幅した。
この日、ノワイエ仏中銀総裁とノボトニー・オーストリア中銀総裁から政策金利についてのコメントが聞かれた。
仏中銀総裁は経済状況次第とした一方で、ECBは政策金利を変更する余地があるとし、緩和スタンスの維持を示唆した。

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