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【ロンドン市場】 方向感出ず上下動
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10日のロンドン市場は前日とは逆に上下動した。
ビッグスリーの救済案が合意に達したことで、東京をはじめ、アジアの株式市場が大幅に上昇したことから、朝方は欧州通貨買いが先行した。
欧州株上昇への期待感もあり、クロス円も上昇、全体的に円安の動きも見られた。
しかし、欧州株が期待ほど上昇せず、失望感から短期筋の利益確定売りが出て、朝方の上げは帳消しとなった。
一方で下値では買いも見られ、結局、方向感なく上下動を繰り返している。
◆リバウンド期待と中期的悲観論が交錯か 為替市場は方向感が定まらない動きとなってきている。
ビッグスリーの救済法案が合意に至ったことで、市場には短期的な安堵感も広がった。
今週に入って株式市場も下値への突っ込み警戒感もあり、修正のリバウンドを試しそうな雰囲気ともなっているが、一方で実体経済への明るい見通しが描けているわけでもない。
短期的リバウンド期待と中期的悲観論とがぶつかり合っているのかもしれない。
◆ドル円、92円台半ばを軸に上下動続く ドル円は、白川日銀総裁が「為替が過度に変動なら財務省の責任で介入の道がある」と述べ、介入の可能性を否定していなかったことも手伝って買い優勢で始まった。
しかし、上値ではドル売り圧力もあり、結局、93円台を回復できずに戻している。
ここ数日92円台半ばの水準を軸に上下動する展開が続いている。
株式市場はリバウンド相場を試しそうな雰囲気もあるが決め手がない。
米実体経済に明るい話が一つも出てこない中、ドル売りが強まるのではとの警戒感も市場の脳裏にはあるようだ。
クロス円は朝方、日本の機関投資家からの大量の買い観測も出て、買い優勢で始まったものの、欧州株が期待ほど伸びず、ユーロ円、ポンド円は伸び悩んだ。

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