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【東京市場】調整色強く、円高傾向に
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9日の東京市場は全般に調整色が強かった。
序盤は前日NY市場からの揉み合い水準で取引されていたが、仲値後にユーロ円の売りが強まったことから円買いの動きが強まった。
午後に入ると、アジア株の上値が重くなり、日経平均も一時マイナス圏へ軟化するなど株価が軟調となったことで円買いが勢いを増す動きもみられた。
ドル円は93円近辺から一時92.50割れ、ユーロ円は120円台前半から一時119円割れへと下値を広げた。
ユーロドルも調整色が強く、早朝の1.29台後半から昼には1.2860レベルへと売られ、100ポイント超の下落幅となった。
◆日本のGDPは大幅悪化、為替は反応薄 日本の第3四半期GDPは前期比マイナス0.5%、前期比年率マイナス1.8%など市場予想を大幅に下回る水準へと悪化した。
ただ、為替市場の反応は限定的で、発表しばらくはドル円93円近辺での揉み合いが続いた。
単純に考えれば日本のGDP悪化は円売り要因となるが、株安でリスク回避的な円買いに繋がる可能性も指摘される。
◆ポンド、悪材料と好材料に挟まれる 朝方発表された英国の経済指標はまちまちだった。
11月のRICS住宅価格は予想外の改善を示したが、同時に発表された11月の英既存店売上高(英小売協会調べ)は前年比-2.6%となり、今年最低の伸びを記録した。
小売業者は価格引下げで顧客引き止めに努めているが、大半の業種で売上げ減を記録するなど消費者の反応は鈍い。
ポンド円は悪材料と好材料に挟まれ、発表直後は138円台前半で反応薄だった。
ロンドン市場では再び材料視される可能性もあり注意したい。

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