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【ロンドン市場】ユーロ売り主導、ドル円は一時92円割れ
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5日ロンドン市場は、米雇用統計の発表を控えて神経質な相場展開となった。
序盤は欧州株が軟調にはじまったことから円買いの動きが先行した。
ドル円は92円台前半で次第に上値を切り下げ、一時91.90台まで軟化した。
しかし、株安が落ち着くと再び92円台前半へ戻す往って来いの展開だった。
値動きが目立ったのがユーロドルで、序盤は1.27台後半での方向感に欠ける相場だったが、独連銀の経済見通しで09年成長をマイナス0.8%とするなど減速感を強めるものだったことや、独製造業受注が予想以上に落ち込むと、1.2750割れから1.26台後半へと急落した。
ユーロポンドが0.87台に乗せると売りが強まり、0.8650割れとなったこともユーロの上値を押さえた。
市場では、前日の英欧政策金利の発表で、当面のユーロ買いポンド売り材料出尽くし感もみられ、ポジション調整が進んだとの見方が広がっていた。
クロス円はまちまちで、序盤は株安による円高の動きにポンド円135円割れの場面があったが、再び135円台半ばへと戻された。
ユーロ円はやや重く、117円台後半から117円近辺へと押し下げられた。
ただ、米雇用統計を控えていることから、全般的に調整主導の値動きに終始した。
◆独連銀、09年成長見通しはマイナス0.8% 独連銀が経済見通しを発表した。
09年成長見通しを-0.8%、10年見通しを+1.2%とした。
また、インフレ率は09年+0.8%、10年+1.4%とし、 09年第4四半期から上向くと予測した。
前提となる為替水準はユーロドルが平均1.27、世界成長が2%未満。
デフレは回避できる、とした。
また、10月のドイツ製造業受注は前月比-6.1%、前年比-17.3%と 記録的な大幅低下となった。
いずれも、ユーロ売りの反応をもたらしていた。
◆ユーロポンド0.8650割れ、激しく上下動 ユーロポンドは0.8650割れへと下落した。
ロンドン序盤に0.8660台へ下落後、0.8710レベルまで上昇していたが、 東京タイム早朝の高値0.8725レベルは越えられなかった。
昨日の英欧政策金利発表で当面のイベントが終了、 これまでのユーロ買いポンド売りに調整色が強まった。
ポンドドルが1.46台半ばから1.47レベルに上昇する間に、 ユーロドルは1.27手前で安値水準を維持していた。
◆カナダ雇用者数、大幅減でカナダ売り反応 11月のカナダ雇用統計、雇用者数が70.6千人減と予想以上に落ち込んだ。
また、失業率は6.3%と予想6.4%ほどではなかったが前回値6.2%から悪化した。
ドルカナダは東京市場の1.27台半ばから1.29レベルへ、カナダ円は 東京市場の72円台前半から71円台半ばへとカナダの安値を広げた。

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