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石油価格の底はいつ見えるのか
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12月に入ってからもNY市場の原油価格は下がり続け、現地2日の通常取引では46.96ドルで取引を終えています。
2ヶ月前の10月2日の終値は、93.97ドルだったため、僅か2ヶ月で価格が半分以下まで下落したことになります。
この価格下落の原因としては、前週末のOPEC総会で産油枠の縮小が見送られたことが挙げられます。
今回の決定は、世界的に需要が回復する傾向が見られないなかで行われた、ということが大きな意味を持っています。
というのは、この減産見送り決定が今後の供給過剰懸念を強めるだけの影響力を持っているからです。
特に、世界最大の石油消費国である米国の場合、ガソリンの全米平均小売価格が2ドルを割り込んだ11月下旬以降も、原油価格に連動して下落し、1.8ドル台前半で推移しています。
それにもかかわらず、全米のガソリン需要は減少傾向を強め、11月17日時点には884万4,000バレル(日)と、この時期としては2004年以来の低水準に落ち込んでいます。
同様の状況は日本でも見られています。
石油連盟の発表によれば、11月29日時点のガソリン在庫量は220万3,254キロリットルと前週よりも7万8,572キロリットルの増加を記録しています。
この水準は、過去4年間の動向と比べると、2005年以来の高い水準になります。

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