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【ロンドン市場】欧州の景気減速感で円高進行、後半は調整
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3日ロンドン市場は序盤からリスク回避的な円高や
欧州通貨安の動きが強まった。
欧州株が自動車株などを中心に下げて始まったことや 欧州各国の非製造業PMIが軒並み過去最低水準を記録 したことで、欧州通貨売り・円買いの動きが強まった。
ユーロ円は118円台半ばから一時117円割れへ、 ポンド円は139円台前半から一時136円台半ばまで下げた。
この動きに平行して、ユーロドルは1.27近辺から 1.26近辺まで、ポンドドルは1.49近辺から1.47手前 へと軟化した。
この間、ドル円も93円台前半から92円台後半に下げた。
ただ、PMI系指標の発表が終わるとリスク回避的な 動きは落ち着き、ユーロ圏小売売上高の予想以上の 落ち込みには反応薄となった。
その後、株式の下げが一服したことから、次第に ポジション調整色が強まり、円安方向に戻した。
しかし、ドル円93.30レベル、ユーロ円118円近辺、 ポンド円137円台後半は重く、円高水準へと押し戻されて NY市場待ちとなっていった。
◆欧州のサービスPMI、記録的な低水準に ユーロ各国の非製造業PMIが発表され、それぞれ予想を 下回る結果となり、最低水準を記録した。
ドイツ非製造業PMI・確報値は45.1と速報値46.2から 下方修正、ユーロ圏非製造業PMI・確報値は42.5と 速報値43.3から下方修正された。
イタリアやフランスも同様に弱い結果となった。
英CIPS非製造業PMIも40.1と、前回42.4を下回り 1996年の本統計開始以来の最低水準となった。
ポンド中心に欧州通貨売りの材料となった。
◆ユーロポンド上昇、一時0.86台乗せ ユーロポンドは序盤に0.85近辺へと下落、下値を探る 動きとなったが、欧州株の取引開始を契機に反転、 一方的に買われて0.86台乗せまで上昇した。
市場では、4日に発表されるECBおよびBOEの政策金利に おいて、英政策金利の大幅利下げを見込む向きが多い。
ただ、NY市場の開始を控えて0.85台半ばまで調整された。
◆米MBA住宅ローン申請指数、100%超の上昇に 11月29日までの週の米MBA住宅ローン申請指数は 前週比112.1%と記録的な上昇幅となった。
FRBによる住宅ローン担保証券(MBS)買い入れの 発表によりローン金利が低下したことが寄与した。
ローン契約の平均金利は15年固定が5.78%から5.13%に、 30年固定が5.98%から5.47%へと低下した。
新規購入指数が38%の伸びだったのに対し、 借換指数は203.3%と驚異的に伸びた。
米株先物が下げ幅を縮小する反応に、やや円売りの 動きがみられた。

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