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NY市場概況 強い経済指標や株価で円売りドル買いの動き
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2008/04/16(水) 06:48
15日のNY為替市場は円売りドル買いの動きが優勢となった。
きょう 発表になったNY連銀景況感指数が予想外のプラスとなったことや、 生産者物価指数も予想を上回る内容で、強い経済指標がドルをサポ ートした。
また企業決算が好調だったことも、安心感を与えた。
株価が 底堅い動きを見せ、また債券市場で利回りも上昇していたことから、 為替市場でもリスク回避の動きが後退、円売りが優勢となり、ドル円 、クロス円は上昇している。
ドル円、クロス円は一時伸び悩む場面があった。
要因の一つに米資産 管理会社ステート・ストリート銀行の未実現損失が明らかになったことが ある。
ステート・ストリート銀行はきょう決算を発表、予想を上回る好調な 内容だったこともあって、朝方は買いが先行していたが、結局、大きく下 落している。
同社は2つの資産の未実現損失の存在を明らかにした。
一つは自社のポートフォリオから32億ドル、そしてもう一つはコンデュイ ットと呼ばれる連結対象外の関連会社の損失25億ドル。
これを受けて格 付け会社フィッチは同社の格付けに関して「ウオッチ・ネガティブ」としてい る。
きょうは金融株は買い戻されていたが、評価損に対する警戒感は 依然として強い。
*コンデュイット 主にABCP(資産担保CP)を使って短期資金を調達し、中長期の証券化 商品で運用するプログラム。
SIV(ストラクチャード投資ビークル)と類似。
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