| スポンサーリンク |
【ロンドン市場】ユーロ売り強まる、欧州景況感弱く
- 記事詳細
-
28日ロンドン市場は、ユーロ売りが強まり、ドル買い・円買いの動きが広がった。
欧州の景気減速感が強まったことから、欧州株式市場が冴えない展開となったことが背景。
ユーロ圏消費者物価・概算速報値が2%台へと落ち込み、失業率も7.7%へと上昇した。
ユーロドルは1.29台半ばから1.27近辺へと一方通行で売られた。
クロス通貨でもユーロ安が進行し、ユーロ円は123円台から121円台前半へ、ユーロポンドは0.84近辺から0.83割れまで軟化した。
この動きにその他主要通貨もつれ安となった。
ポンドドルは1.54台半ばから1.52台半ばへ、ポンド円は147円台から145円台半ばまで下落した。
英インフレ期待が1%割れへと低下するなど、ユーロ圏と同様に景気減速感が強かった。
ただ、後半はユーロ売りポンド買いにより、下げ渋った。
スイスフランも軟調だった。
ドルスイスは1.19台半ばから1.21台半ばへ上昇、スイス円は79円台半ばから78円台半ばへと下落した。
KOFスイス先行指数が03年以来のマイナスを記録したことで売りが加速する場面もあった。
一方、ドル円はクロス円売りとドル買いに挟まれて95円台前半の取引が続いたが、後半に95.50台まで若干買われた。
◆欧州の景気減速感強まる 28日のロンドン市場で発表された経済指標はいずれも欧州各国の実体経済の悪化を示すものだった。
11月ユーロ圏消費者物価指数・概算速報値は2.1%と、予想2.4%および前回値3.2%から大幅に低下した。
政策目標2%に近づいたことで景気刺激のために追加利下げをしやすい環境となった。
市場では12月4日のECB政策金利が0.5%を超える下げ幅になるとの見方も広がった。
さらに、10月ユーロ圏失業率は7.7%へと上昇した。
11月KOFスイス先行指数は、-0.05と発表させ市場を驚かせた。
事前予想は0.20、前回値か0.35だった。
前回値は0.28へと下方修正された。
マイナスの数字となるのは2003年6月以来となり、スイス経済の景気減速感が著しいものとなった。
また、英民間機関によるインフレ期待調査では、0.9%と1%割れの結果も報じられており、欧州各国の追加利下げ機運が強まった。
| スポンサーリンク |
