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【ロンドン市場】欧州株堅調で円売りも、NY休場控え振幅に
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27日のロンドン市場は欧州株が堅調に始まったことでクロス円中心に円売りが強まった。
しかし、株価の動きが鈍くなるとポジション調整が強まり序盤の上昇を消した。
NY市場が感謝祭のため休場状態となることから早めに取引を手仕舞う参加者が多かった。
ロンドン早朝は東京市場での円高傾向を受けてクロス円を中心に円買いが先行した。
ユーロ円は122.50割れ、ポンド円は145円台後半と日中の安値を更新した。
ダウ平均先物が軟調だったことも円買いを後押しした。
欧州株が堅調に始まり、米株先物も下げ渋ると一転して円売りとなる。
ユーロ円は123円乗せから買いが加速し、一時123円台後半へと上伸した。
ポンド円も148円近辺まで上値を伸ばした。
欧州株は各指数とも2%高となる動きで、金融や自動車、資源系など幅広く買われた。
中盤からは調整色が強まり、ユーロ円は123円割れ、ポンド円は147円近辺まで反落した。
欧州株は上げ幅を半減、米株先物も前日終値水準に戻しきれず反落した。
その後は、NY市場が感謝祭で参加者が減少し、模様眺めの状態となった。
ただ、カナダ勢の動きは活発で、ドルカナダが1.22台半ばから1.23台半ばへと上昇する動きが目立っていた。
ユーロドルは1.28台後半から1.29台後半で振幅、ポンドドルは1.53近辺から1.55台乗せまでの振幅だった。
ただ、ユーロ売りポンド買い傾向が続いたことでポンド自体は底堅かった。
◆英ネーションワイド、予想ほど下落せず 11月ネーションワイド住宅価格は前月比-0.4%、前年比-13.9%とマイナスの数字が続いたが、予想ほどの落ち込みではなかった。
ロンドン市場序盤のポンド買いの支援材料となった。
◆ドイツ失業者数、予想以上に減少もユーロ圏景況感は弱い 11月ドイツ失業者数は前月比1万人減となり、予想以上に失業者数が減少した。
一方、ユーロ圏の11月業況判断指数および消費者信頼感は前回から一段と悪化し、序盤のユーロ買いを消すきっかけとなった。
◆ユーロポンドの上値重い ロンドン市場を通してユーロ売りポンド買い傾向が続いた。
早朝の0.8400レベルから一時0.8350割れまで軟化した。
今週はユーロ圏の成長鈍化および追加利下げを示唆する高官発言が相次いでおり、ユーロ売りバイアスがかかっている。
ただ、12月初頭の利下げ見通しでは英中銀が100bpの大幅利下げを行うとの見方もあり、ユーロ売り一辺倒にもなりにくいか。

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