スポンサーリンク |
【NY市場】米景気対策への期待感膨らみ、円安推移
- 記事詳細
-
26日のNY市場は米株式市場が堅調に推移したことで円安推移した。
米株式市場でGMやフォードなど米自動車産業への救済楽観論が台頭したことで、投資家心理が改善した。
この日発表された米耐久財受注は過去2年間で最大の落ち込みとなったほか、米新築住宅販売件数は過去最低を更新するなど、悪化し続ける米景気の現状が改めて示されたものの、景気刺激策への期待感から反応は限られた。
ミシガン大学消費者信頼感指数は下方修正され、シカゴ購買部協会景気指数も悪化した。
歴史的な低水準まで落ち込んでいる米経済指標が少なくない中、GMなどが破綻を選択せざるを得ないようならば、不況ムードはさらに加速する。
ただ、米政府にとって、この選択肢は現実的ではなく、各社の資金が尽きる前に何らかの対策が打たれるとの見方が広がった。
◆ドル円は株高で堅調推移 ドル円は弱い米経済指標を受けて95.35レベルから94.59レベルまで軟調に推移した後、米株式市場の堅調さを受けて95.94レベルまで反発した。
ユーロ円はウェーバー独連銀総裁の利下げ示唆や対主要通貨でのユーロ売りから121.92レベルまで下落。
その後は株高に支えられ、123.80レベルまで戻した。
ポンド円は144円台前半まで軟化する場面もあったが、147円台まで反発し、この日の高値をつけた。
◆ウェーバー独連銀総裁が利下げ示唆、ユーロドル軟調 ポンドドルはロンドンフィックスにかけてポンド買い・ユーロ売りが強まる場面もあったが、フィックス後に1.5174レベルまで下落した。
ただ、米株式市場の堅調さに支えられ、1.53台中盤まで戻した。
ユーロドルは来週の欧州中銀理事会を控えてウェーバー独連銀総裁が利下げを示唆したことから、1.2975レベルから1.2820レベルまで下落。
その後、米株高を受けて1.2900前後まで戻した。
ウェーバー独連銀総裁は、世界やドイツの成長見通しは著しく悪化、ユーロ圏のインフレ率はエネルギー価格の下落を受けて鈍化し続ける、09年にユーロ圏のインフレ率は2%を下回るだろう、などと述べた。
その上で、インフレ圧力の緩和は政策金利を動かす十分な余地を生み、それを使うことになりそうだと発言した。

スポンサーリンク |