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【NY市場】新流動性供給策で逃避のドル買い後退
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25日のNY市場では、対欧州通貨中心にドルが軟調推移した。
この日、FRBと米財務省は政府支援機関(GSE)債やGSEが裏付けした債券を最大6000億ドル購入するほか、消費者および中小企業融資を支援するため、最大2000億ドル規模の新たな制度を設立すると発表した。
米金融安定化法の中からは200億ドルが拠出される。
発表後、米株価先物が上値を伸ばす中、対主要通貨でドル安の動きが加速した。
米消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことも、株高やリスク回避の動きの後退につながった。
ただ、一方的な展開ではなかったが、米株式市場が徐々に水準を切り下げたため、鮮明な円安・ドル安の展開ではなかった。
この日発表された米OFHEO住宅価格指数が予想よりも悪化したほか、FDICが発表した懸念先金融機関が大幅増加となったことなどが、重しとなった。
◆ドル円、クロス円は強弱まちまち ポンド円は堅調推移 ドル円は新流動性供給策発表後、96.68レベルまで上昇した。
ただ、資金逃避の円売りよりもドル売りの動きが強く、米株式市場も上値の重い展開だったことから、94.93レベルまで下落した。
クロス円では、ユーロ円がユーロドルの上昇を受けて125.91レベルまで上昇後、123.10レベルまで伸び悩んだ。
ただ、米株式市場の下値は広がらず、底堅い動きだった。
ポンド円はポンドドルが2週間ぶりの高値をつけたことから、143円台後半から148.61レベルまで上昇した。
ドル円の下落を受けて145円台中盤まで押し戻される場面もあった。
◆ポンドドルは2週間ぶりの高値、新流動性供給策発表後に急伸 ポンドドルは1.5000レベルから1.5534レベルまで上昇した。
米財務省とFRBが新流動性供給策を発表したことで、逃避のドル買いが後退した。
ユーロ売り・ポンド買いの動きや感謝祭前のポンド買い戻しもポンドドルを押し上げた。
ユーロドルは対主要通貨でドルが売られる中、1.2800レベルから1.3080レベルまで上昇した。
MSCIのリバランスがらみのユーロ売りから1.2920レベルまで押し戻される場面もあった。
26日に発表されるユーロ圏の景気刺激策に期待する向きもあった。
ドルカナダは1.2460レベルから1.2123レベルまで軟調に推移した後、1.2100-30水準で実需のオーダーが並んでいたことから1.2364レベルまで戻した。

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