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【ロンドン市場】株高でユーロ高・円安・ドル安に
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週明けのロンドン市場は欧州株、米株先物が
堅調に推移したことで、欧州通貨を中心に円安
およびドル安の動きが強まった。
東京市場が勤労感謝の日に振り替え休日で 休場となるなかで、アジア市場は前週末の 地合いを受けて円安の水準から始まった。
ドル円は95.80-90、ユーロ円は120.50-60の 水準での静かなスタートだった。
しかし、米政府が米シティに100-200億の資金 注入を行う可能性があると報じられると 円買いの反応が強まり、ドル円は一時95円割れ、 ユーロ円は119円台後半へと売り込まれた。
アジア株が全般に軟調となり、上海総合指数は 前週末比3%超の下落となった。
米株価指数先物 も前週末比マイナス圏へと軟化する場面があった。
しかし、ロンドン市場で欧州株の取引が始まると 米シティ救済策の報道を好感して欧州主要銀行株 が大幅に買われはじめた。
ドイツIfo景況感が1993年以来の低水準となった ことで、一時ユーロ売りの反応がみられたが、 英FT指数が4%超へと上昇幅を拡大すると、 欧州通貨を中心に円売りおよびドル売りが強まった。
米株価指数先物がプラス圏を回復して上伸したことも この動きを後押しした。
ユーロ円は119円台後半から122円台前半へ、 ポンド円は141円台半ばから143円台半ばへと上昇。
ドル円は95円台前半での揉み合いが続いたが、 NY市場早朝にかけて96円手前まで上昇する場面が あった。
同時にユーロドルやポンドドルも買われた。
ユーロドルは1.25台後半から1.27台後半へ、 ポンドドルは1.48台後半から1.50台半ばへと 上昇する場面があった。
ただ、ユーロ買いポンド売りが進行したことで、 後半はユーロとポンドの動きはまちまちになった。
ユーロポンドは0.84台前半から0.85台前半へと 買われた。
ドイツIfo景況感は弱かったものの 市場では依然として12月初頭の英利下げが大幅になる との見方が根強かったようだ。
◆予想下回る独Ifo景況感、一時ユーロ売りの反応も 11月の独Ifo景況感は85.8と予想および前回値を下回る弱い結果だった。
1993年2月以来の低水準となった。
ユーロ売りの反応がみられたが 一時的な動きに留まった。
欧州株が堅調に推移したことから、 すかさずユーロ買いへと転換した。
Ifoのエコノミストは、実体経済はリセッションに直面しており、 企業は生産および雇用の調整を進めていると分析。
ECBには追加利下げの余地があると指摘していた。

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