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【NY市場】新財務長官報道で株高・円安
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21日のNY市場は、欧州通貨に対してドルが堅調に推移したが、円高の動きは後退した。
最近数日間、大きな値動きを見せた米株式市場では、金融株への売りが続いたものの、オバマ次期大統領がガイトナーNY連銀総裁を財務長官に指名すると報道されたことで、終盤に上値を伸ばす展開となった。
ガイトナーNY連銀総裁に対するコメントは、マーケットの動きどおり全面的な好感だが、米経済の現状を踏まえて直ちに行動を起こす必要があるという内容も含まれていた。
再編報道が出ていたシティGは、身売りや会社分割の可能性を否定した後、3.05ドルまで下落し、一時35%安となった。
新財務長官報道を受けて安値から戻したものの、シティGは結局20%安で引けており、市場の懸念はなんら払拭されていない。
週末の報道には警戒が必要だろう。
◆新財務長官報道でダウ平均は500ドル高 米株式市場が前日終値付近でもみ合う中、ドル円は94.41レベルから95.62レベルでしっかりと推移。
その後、新財務長官報道で米株式市場が上値追いとなったことで、95.90レベルまで上昇した。
クロス円では、ユーロ円が119.53レベルから120.73レベルまで、カナダ円が73.15レベルから75.09レベルまで上昇した。
ユーロ円はユーロドルの上値が重かったことで、上げ足は鈍かった。
ポンド円は143.05レベルから139.49レベルまで下落後、142.57レベルまで戻した。
◆欧州通貨、軟調推移後は戻り鈍い ポンドドルは1.5060レベルから1.4701レベルまで急落。
反発して始まった米株式市場がマイナス圏に反落すると、ポンド売り・ドル買いが加速した。
ロンドン市場では、英税制改革に絡んだレパトリのポンド買い観測から上昇したものの、NY市場ではポンド売り優勢となった。
ユーロ高・ポンド安の動きもポンドドルを圧迫した。
ただ、終盤に株高が加速すると、ポンドドルは1.4864レベルまで戻した。
ユーロドルは資金逃避のドル買いで1.2637レベルから1.2435レベルまで下落後、1.2570レベルまで下げ渋った。
シティGの動向次第では、欧州にも影響が飛び火する可能性もあり、株高の中、戻りは鈍かった。

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