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米FOMC議事録、景気見通しを下方修正=追加利下げ必要の議論も
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―新経済予測、米経済は2009年上期までマイナス成長―
【2008年11月20日(木)】 − 前日、FRB(米連邦準備制度理事会)は10月28-29日に開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録を公表した。
10月のFOMC会合では、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標が全員一致で0.5%ポイント引き下げられ1%と、2004年6月以来4年ぶりの低水準となっている。
また、それに先立つ10月8日に、FOMCは、ECB(欧州中央銀行)を始め、イングランド銀行(中央銀行)、カナダ中央銀行、スイス国民銀行、スウェーデン中央銀行と協調して、0.5%ポイントの利下げに踏み切っており、FOMCは10月だけで2度の利下げを実施している。
今回の議事録は、9月中旬以降のクレジット市場危機の一段の悪化を受けて、FOMC委員による2008年下期と2009年、2010年の各GDP成長率見通しが下方修正されているのが特徴だ。
景気見通しについては、FOMC委員は、「リセッション(景気失速)」という文言こそ使ってはいないものの、GDP成長率は2008年下期から2009年上期まで、最長で1年間にわたり、マイナス成長が続くと予測していることが分かった。
さらに、こうした景気後退の時期が1年を超える可能性についても否定していない。
ちなみに、1年間のリセッションとなれば、1981-1982年の16カ月に次ぐ長期となる。

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