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【NY市場】懸念の中心は米ビッグスリー
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19日にNY市場は値動きの荒い展開。
大口のドル売りが入った後、米株式市場が軟調推移したことで、リスク回避のドル買いや円買いが強まった。
ダウ平均は終値ベースで、03年3月以来の8000ドル割れとなった。
S&P500種は03年3月以来の安値を付けた。
この日発表された米消費者物価指数の落ち込みがきつかったことから、消費の弱さが連想されたほか、住宅市場の悪化傾向も再確認された。
米自動車産業大手の政府支援が間に合わないとの観測が広がったこと、FRBが経済成長見通しを大幅に引き下げたことも、円やドルの上昇につながった。
米2年債利回りは資金逃避の動きから一時30年強ぶりの低水準となった。
◆終日荒っぽい展開、クロス円は急伸後に急反落 ユーロ円はユーロドルの急伸を受けて、121.90レベルから124.28レベルまで急伸。
ただ、米株式市場が軟調推移したため、119.46レベルまで反落した。
ポンド円もポンドドルの急伸を背景に145.09レベルから147.88レベルまで急伸後、143.00レベルまで値を下げた。
終日、大口フローや米株式市場に振り回された。
NY午前のドル円は対主要通貨でのドル安・円安に挟まれ96.45-97.08レベルで小動き。
その後、米株式市場の下げ幅拡大で円買いが強まったことから、95.65レベルまで下落した。
この日発表されたFOMC議事録でGDP見通しが下方修正された上、失業率見通しは上方修正された。
08年のGDP見通しは6月時点の1.0〜1.6%から0.0〜0.3%に、09年は2.0〜2.8%から-0.2〜1.1%に大幅に引き下げられた。
08年の失業率見通しは6月時点の5.5〜5.7%から6.3〜6.5%%に、09年は5.3〜5.8%から7.1〜7.6%に大幅に引き上げられた。
◆米系ファンドから大口のドル売りも、リスク回避の動きで反転 ポンドドルは米系ファンドから大口のドル売りが持ち込まれたことで、1.5018レベルから1.5249レベルまで上昇した。
その後、上値で邦銀系の売りや、リスク回避のドル買いが入ったことで1.4946レベルまで反落した。
ギーブ英中銀副総裁が追加利下げに言及したが、特に反応はなかった。
ユーロドルも大口のドル売りからオプションがらみのオーダーをこなし、1.2617レベルから1.2813レベルまで上昇した。
その後、株式市場が下げ幅を拡大する中、1.2483レベルまで反落した。
東欧勢のユーロ売り観測も出ていた。
ドルカナダは対主要通貨でのドル安推移を受けて、1.2419レベルから1.2282レベルまで下落。
ただ、カーニー・カナダ中銀総裁が追加利下げを示唆したほか、米ビッグスリーの先行き懸念から、1.2545レベルまでドル高・カナダ安推移した。
原油の軟調推移もカナダを圧迫した。

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