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資本主義、暴走後の新スキーム(中)(日経ビジネス リポート)
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- 前回の記事 それにしても、世界中が資本主義一色になったという状況からほどなくして、今度は、米国をはじめ、世界中で一斉に公的資金の投入や国有化に動いているという今の状況は異様だ。マルクスが生きていたら一体何と言うのだろうか。公的資金といえば、ゴードン・ブラウン英首相が、いちはやく銀行への公的資金の投入を決めて喝采を浴びた。 今年のノーベル経済学賞を受賞した米プリンストン大学のポール・クルーグマン教授がブラウン英首相を名指しで称賛したこともあって、欧州のメディアも取り上げたが、私には、日本がここで率先できるチャンスを生かさなかったことが残念だった。日本国内では、公的資金の投入などの政策については、すでに10年前に経験済みのことだといったポイントが盛んに話題にされていたが、それほどノウハウがあるのであれば、ブラウン英首相に御株を奪われる前に、なぜEU(欧州連合)に対してや、米国に対してリーダーシップを発揮しなかったのか、という気持ちになったからである。
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