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出版バイアス
出版バイアス(publication bias)とはメタアナリシスにおけるバイアスであり、否定的な結果が出た研究は肯定的な結果が出た研究に比べて出版され難いことによるバイアスのこと。
ある研究について仮説を肯定する結果が出ると論文として投稿されるだろうが、有意な結果が出なかった場合、その論文は投稿されずに忘れられるかもしれない。その論文を受け取った雑誌側においても、有意な結果が出なかった論文は掲載されにくい。そこまでいかなくとも、ある程度信じられている仮説については「誤った」結果の論文は「正しい」結果の論文に比べ査読が厳しくなり、掲載されにくくなることがある。
このような論文群を対象としてメタアナリシスを行なうと、行なわれた全ての研究の中から肯定的な結論が出た研究を選んで分析することになり、バイアスを受けた結論が出ることになる。
類義語にお蔵入り問題(file drawer problem)がある。お蔵入り問題とは、メタアナリシスで有意な結果が出たとしても、有意でない研究が研究者の引き出し(file drawer)の中に眠っているだけではないか、という問題のことである。
参考文献
青山英康 監修「今日の疫学」第2版、真興社、2005年、ISBN 4-260-10637-6
ロバート H. フレッチャーら著、福井次矢 監訳「臨床疫学 EBM実践のための必須知識」第2版、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2006年、ISBN 4-89592-454-8
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