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人口統計学
人口統計学(じんこうとうけいがく、人口学、demography)とは、人口に関する統計学的研究のことである。特に人口の変化・増減、人の出生(出生率)や死亡(死亡率)、余命、性別や年齢などの構成、人口密度、属性、地域間や国家間の移動の動向などを研究する学問である。
目次
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人口学について
「demography」は本来はあらゆる生物の数や属性の動向に用いられる(個体群統計学)が、特に人間の数に関する統計学(human demography)のことを指すことが多い。人口統計学による分析はある社会や集団の教育水準、民族構成、宗教、国籍などを調査し、その特徴を判断するために使われることがある。
学問上、人口学は経済学や社会学の一部とされることもある。形式人口学(Formal demography)は研究対象を人口の増減などの法則性の計測に限定するが、社会人口学(social demography, population studies)はより広い分野を対象とし、人口と経済、社会、文化、生物学的状況(疫病や衛生など)との関係、これらが人口に及ぼす影響を分析する。
デモグラフィックス(デモグラフィクス、demographics)という用語がしばしば人口統計学と混同されて使用されている。デモグラフィックスは顧客など特定の人口集団の特徴を定義し分類する手法であり、マーケティングや世論調査などに用いられる。地域・国における人口統計学的な調査結果も、マーケティングなどの調査に使用されている。
なお、この分野に相当する生物学での分野は個体群生態学であるが、両者の発展には関わりが深い。例えば個体群成長の基礎モデルであるロジスティック方程式は人口増加に関する研究に端を発している。
データ収集
人口統計学のデータの収集方法には二種類がある。直接収集する方法と間接的に収集する方法である。
直接データを収集するには、出生や死亡、婚姻、離婚、移民などの動きの記録・登録に当たる方法がある。先進国では住民登録などのデータが整っているため、出生数や死亡数はここから見積もることができる。
国勢調査も人口動向を調査する上での一般的な手法である。国勢調査は通常、中央政府により国内に住む全ての人々に対し実施される。しかし日々受け付けられ年度ごとに集計できる住民登録などとは異なり、国勢調査は普通10年毎や5年毎など特定の年にしか実施されないため、出生数や死亡数の集計にはあまり向いていない。国勢調査では人数の調査以上のデータ、例えば家族の人数や年齢や性別など家族構成、雇用状態、収入、地理的位置などについて収集できる。また国内・国外移住についての正確なデータ(出生地や前回調査時の居住地)や、国によっては宗教、言語、人種、民族、識字率、市民権まで調査される場合もある。住民登録制度が整っていない国では、国勢調査は出生率・死亡率の直接の情報源として使われる場合もある。たとえば中華人民共和国の国勢調査においては、調査から18ヶ月以内にあった出生や死亡についての情報が集められる。
間接的なデータ収集方法は、住民に関する完全なデータが揃わない発展途上国などで使われる。たとえば姉妹を使った調査方法では、女性に対し、その姉妹の人数・姉妹の何人が何歳で死んだか・あるいは何歳のときに子供を生んだかなどを質問する。これにより、全人口に対する出生率や死亡率が推計できる。また人々に兄弟姉妹・両親・子供について質問する方法もある。
人口分析のモデル作成には様々な手法がある。死亡のモデル(生命表、Gompertz models、 hazard models、 Cox proportional hazards models、 multiple decrement life tables、 Brass relational logits など)、出生のモデル(Hernes model、 Coale-Trussell models、 parity progression ratios)、婚姻のモデル(Singulate Mean at Marriage、 Page model)、障害や疾病のモデル(Sullivan's method、 multistate life tables)、人口推計(Lee Carter、 the Leslie Matrix)、人口モメンタム(Keyfitz)などのモデル各種が含まれる。
関連項目
- 人口地理学
外部リンク
- 人口学 (Demography / Population Studies)
人口統計学の書籍検索結果
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